2006/09/02

ねこぢる

はじめて「ねこぢる」を知ったのは、友達が着ていたTシャツだった。学生時代の友達で地方出身の人がいたが、そのひとが実家に帰ったので、友達と皆で東京からその人の家に遊びに行ったときだったと思う。東京から一緒に出向いた友達の一人が、このねこぢるのキャラクターがあるTシャツを着ていて、現地に到着したら、地方に引っ越した友達は既に結婚して、その子どもがTシャツを見て、ぽかーんとしている。この世のものとは思わないものを見てしまったような顔をしている。確かに、いままで、世の中にあったほかのキャラクターよりもすごいインパクトのあるキャラクターだと思う。だいたい、名前が「ねこぢる」だし。そのネーミングにもイカれているなぁーとおもったし、だいたいキャラクターの猫がはっきり言って可愛くない。でも、なんだか惹かれる。

 その次にねこぢるに会ったのは、それから随分後になってからだと思う。多分、本屋で立ち読みしたものだったとおもうが、そのときにはじめて「ねこぢる」が漫画のキャラクターであり、さらに漫画家の名前が「ねこぢる」なのだということを知った。キャラクター自体には、特に名前はついていないで、いくつか出版されている漫画のなかで搭乗するたびにその名前は変わる。あるときには「にゃー子」や「にゃん太」など。安直な名前だ。(汗)でも、本屋で立ち読みしたのはあの気持ち悪い猫のキャラクターではなく、漫画家自体がインドに旅行したときの様子を書いた「ぢるぢる旅行記インド編・総集編」だった。その作品自体は、インドを旅行したときの、インドらしい様子を克明にかいてあった、きっと日本じゃ体験できないことを全て書いているもので、今でも評価が高い漫画である。そして、内容を見たとき、「この漫画家、結構あたまが逝っちゃっているかもしれない」と思った。インドで、マリファナ吸ってラリっている人たちがごろごろ普通にいるのは、インドではあたりまえのことだし、中国人と違って、「金のためならなんでもする」というような世界とは全く逆に、「生きているだけで丸儲け」的な世界に浸っているインドでは、葉っぱや薬でラリっていることで快楽を追求している世界をそのまま忠実に再現しているのは面白い。また、本人が興味本位でインドで始めた葉っぱに病みつきになり、いろいろなドラッグに手を出して、その結果、自分が体験したものや「見えていた世界」を漫画化しているのは観ていて楽しい。ドラッグに手をだしていなくても、きっとこんな感じに見えるんだろうなーというのがよくわかる漫画だと思う。そのとき、漫画のなかで漫画家自体が自分自身を「ねこぢる」と呼んでいるように、猫のままの顔で登場しているところが笑える。一緒に旅行しているのが旦那なのだが、そちらは普通のみすぼらしいおっさんとして登場。インド人のみすぼらしさを、デフォルメに近いくらい忠実に書いているところも凄いと思う。

 げげっ、すごい漫画家を見つけてしまったーっと思っていたら、なんとそのあと直ぐに「自殺」というニュースが入ってきた。「は?自殺?」と思ったのと同時に、どうせクスリをやりすぎて死んだんじゃないの?とも思った。いまでも自殺の原因が不明ということになっているが、その生活スタイルや考え方が奇抜なため、結構いろいろと意味不明な自殺原因が想像されているみたいで世間の見方というのが笑える。ただ、ドラッグをやりながらサイケかトランスの音楽を聴いていたら気持ちよく死ねるだろうなーというのはこのときの感想である。そのあと、友達が参加したイベントに強引に付いていったのがオランダのアムステルダムだったのだが、そこで、タバコも吸えないのに初めてガンチャを吸ったときに、とても気持ちになったことを覚えている。ガンチャを吸ったあとの症状としては、人によっていろいろ違うらしい。友達の1人は耳が異様に敏感になって、ねこぢると同様、聞こえる音全てが「イケる」ものに聴こえたらしい。持ってきていたMDにトランス系の音楽をガンガンにかけて横になって寝ていただけで、涎垂らしながらあっちの世界に行ってしまった人のようになったのは見ていて笑えた。その友達の顔を見て、「ねこぢるっぽい」と、ねこぢる自体をあまり知らないくせに口から発してしまったのが、ねこぢるとの次の接点である。

 最近、古本屋でねこぢるが書いた本当の漫画のほうを手に入れた。有名な「ねこぢるどん」ではないのだが、手に入れたのは、「ねこぢる食堂」「ねこぢるまんじゅう」「ぢるぢる日記」である。それらの漫画を見て、さらに驚いた。なんでもっと早く知らなかったのだろうっと。内容が、かわいくない猫のキャラクタを使いつつ、雰囲気は可愛い様子をだしているのだが、実質は子供特有の狂気、残酷さ、そして懐かしさなどが主なテーマと取り上げていてとても面白い。「ぢるぢる日記」には、日頃出会う変な出来事をそのまま子どもの日記風に書いているのであるが、よくもまぁ、こんなにわけのわからん人たちに出会うものだと感心することが書かれている。通りを歩いていたら、いきなり目の前でパンツを脱いでうんこをしだしたとか、普通じゃそんなことねーだろーっというような出来事が本当に目の前で起こるらしく、それがおもしろくて書いていたようだ。ネット上では、「『ねこぢる』は新興宗教と在日朝鮮人が嫌いだったので、創価学会による頻繁の集スト(集団ストライキ)のターゲットにされていた」と書かれている。そういう集団にマークされていたから、まともな生活ができないように攻撃していた様子が、ねこぢるにとっては「面白い出来事」として見えていたようである。

 今度もきっとどこかで「ねこぢる」に会えると思うが、いろいろなところの古本屋ではねこぢるの漫画を探してみたいと思う。

2006/09/01

コンビニ限定「お~いお茶」

 コンビニ限定のペットボトルのお茶が発売されるらしい。名前は伊藤園から「熟成・あまみ」。コンビニでこのお茶を見つけたらどんな味なのか飲んでみたいと思う。下記はニュースリリースされた記事。

伊藤園、緑茶飲料「お~いお茶 熟成あまみ」をコンビニ限定で発売


発表日:2006年9月1日
"おいしさは香り"、"濃くておいしい"に次ぐ、第三のおいしさ"あまみ"への挑戦
うまみ熟して、あまみ際立つ。
「お~いお茶 熟成あまみ」
甘み成分・旨み成分を豊富に含むかぶせ茶・玉露・抹茶だけを使用し、
独自の熟成製法、低温長時間抽出で、まろやかなあまみを実現

9月4日(月)新登場(コンビニエンスストア限定) 

 株式会社伊藤園(社長:本庄八郎 本社:東京都渋谷区)は、緑茶に求められる"あまみ"を自然抽出で実現した緑茶飲料「お~いお茶 熟成あまみ」を、9月4日(月)よりコンビニエンスストア限定で発売いたします。「お~いお茶 緑茶」の"おいしさは香り"、「お~いお茶 濃い味」の"濃くておいしい"に次ぐ、緑茶の第三のおいしさ"あまみ"へ挑戦し、満を持しての新登場です。甘み成分、旨み成分を多く含む覆下栽培(※)茶葉である、かぶせ茶、玉露、抹茶を一定期間熟成させ、まろやかな甘みを引き出した後、低温でじっくり自然抽出するという手間ひまをかけ、急須でいれた緑茶の自然なあまみを実現しました。10月30日(月)からは、ホット用ペットボトルでも販売いたします。(※)

 覆下栽培(おおいしたさいばい): 茶園を覆い、日光をさえぎって新芽を生育する栽培方法。光を制限して新芽を育てるため、旨み成分「アミノ酸」から渋み成分「カテキン」への生成が抑えられ、覆いをせずに生育した茶葉に比べて、甘みや旨みの成分が多くなる。 もともと高品質の追求からうまれた製法で、被覆以外の点でも栽培管理が徹底されているため、覆下栽培の茶葉は高級茶とされる。

 1985年に世界で初めて緑茶飲料を発明して以来、緑茶飲料市場のパイオニアとして、リーダーとして20年以上に渡って緑茶飲料を牽引し、市場を創造し続けている当社が、また、緑茶を知り尽くしている"お茶の伊藤園"が、その


ノウハウを結集させ、緑茶飲料のあらたなおいしさを実現しました。茶系飲料のトップブランド「お~いお茶」から、「香り」、「濃い味わい」に続き、緑茶の「熟成したあまみ」の魅力をお届けします。



(右)「お~いお茶」ブランドの嗜好ポジショニング


【市場環境、発売背景】 

 緑茶飲料市場は、1985年に当社が市場を創造してからこれまで、拡大の一途をたどっており、2005年には4,470億円規模に達しました。これは10年前の5倍以上、5年前の2倍以上にあたります。 市場の広がりが示すように、緑茶飲料は今や日本の食文化、日常生活になくてはならない存在であるとともに、お客様の楽しみ方や嗜好も多様化しています。緑茶の濃い味わいが特徴の「お~いお茶 濃い味」は2004年5月の発売以来、「渋みのきいたしっかりとした緑茶の味わいを楽しめる」とご好評をいただき、2004年には700万ケース、2005年は1,400万ケース、今年も早くも1,000万ケースを突破し、順調に売り上げを伸ばしています。この夏には各社から相次いで"濃い味系緑茶"が発売されるなど、緑茶飲料にあらたな市場をつくりだした製品でもあります。(注)数字はいずれも各年1~12月

  一方、当社が定期的に実施している調査では、緑茶の醍醐味のひとつ、「甘み」を緑茶飲料に求めるお客様が増加している傾向がみられます。しかし、この緑茶の甘みを添加物などを使用せずに飲料製品化するのは難しく、「満足できる味わいの飲料がない」という声も寄せられています。そこで当社は、お客様が満足する「急須でいれた緑茶の自然なあまみ」を飲料で実現すべく、これまで培ってきたノウハウや原料茶の調達力を結集させ、このたび、自然抽出で緑茶の「あまみ」を引き出した「お~いお茶 熟成あまみ」の製品化に至りました。

【製品特徴】

 「お~いお茶 熟成あまみ」の原料茶は、伊藤園が自社で見極めて直接仕入れた国産茶葉のなかでも、覆下栽培茶である、かぶせ茶、玉露、抹茶だけを使用しています。覆下栽培茶は、光を制限して育成するという栽培方法によって、甘みと旨みの成分が豊富になることが特徴です。これらを一定期間低温で熟成させて、茶葉の苦渋みがほどよく抜け、まろやかな甘みが引き立つころに蔵出ししました。

 この熟成した茶葉を、緑茶のいれたての香りとおいしさを守る当社独自の「自然抽出・フレッシュ製法」でじっくりと低温抽出し、急須でいれた緑茶の自然な"あまみ"を実現しました。緑茶の"香り"、"濃い味わい"に続く、これまでの緑茶飲料では表現し尽くせなかった、"あまみ"のおいしさです。

 パッケージは、高級茶特有の水色(すいしょく)として表現される、透明感のある黄金色をベースに、抹茶色の竹柄をのせ、全体の上質感を訴求しています。また、しなやかな「あまみ」の筆文字が、ふくよかな味わいを表現しています。

【広告宣伝】

 現在「お~いお茶」のCMキャラクターには、女優中谷美紀さんと、十一代目市川海老蔵さんのお二人を起用し、「お~いお茶」のおいしさや、伊藤園だからできた高い品質を訴求しています。「お~いお茶 熟成あまみ」では、市川海老蔵さんが登場する新TV‐CM『熟成あまみ 登場 篇』を9月7日(木)より展開いたします。黄金に輝く竹林で、歌舞伎役者として円熟した技を極めた海老蔵さんが、静かに、しかし圧倒的な存在感で『うまみ熟して、あまみ際立つ』のメッセージとともに、「お~いお茶 熟成あまみ」の上質感を表現します。

 また、8月28日(月)から展開している『バカラペアグラスプレゼント』キャンペーンの対象製品として、「お~いお茶 緑茶」、「お~いお茶 濃い味」とともに「お~いお茶 熟成うまみ」を店頭においてもアピールしてまいります。

 当社は"お茶の伊藤園"として、様々な生活シーンで「緑茶のある生活」を実現できるよう、多様化する嗜好やニーズに対応し、緑茶製品の研究開発と挑戦により、常に新しい提案をしてまいりました。現在、緑茶飲料のトップブランド「お~いお茶」製品においては、「お~いお茶 緑茶」に加え、渋みのきいた濃いめの味わいの「お~いお茶 濃い味」や、季節限定品の展開などによりさまざまな緑茶の味わいをご提供しておりますが、このたび発売する「お~いお茶 熟成あまみ」は、緑茶の醍醐味のひとつ、"あまみ"を求めるお客様にご満足いただける味わいです。

 今後も、伊藤園の緑茶飲料「お~いお茶」を、さらにお客様の身近な飲料として認知していただけるよう、製品開発や販売促進活動を積極的に展開してまいります。

機場名字変更

 【台北=山田周平】台湾の蘇貞昌行政院長(首相)は1日、台北郊外にある台湾最大の空港「中正国際空港」を「台湾桃園国際空港」に改称すると表明した。中正は国共内戦に敗れ、中国大陸から台湾に逃れた国民党政権の指導者だった蒋介石が1920年代以降に使った名前。台湾独立を志向する陳水扁政権による脱中国政策の一環だ。 新たな名称は空港の所在地である桃園県にちなむ。混乱を避けるため、航空業界が使っている「TPE」の略称は変更しない。6日の行政院会(閣議)で正式に決める。同空港は79年に開港し、台湾の事実上の首都空港の機能を果たしている。

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 日本から台湾へ行くと、着陸寸前に「Welcome to Taipei, Chang Kai Shek airport」というアナウンスを聞く機会が多かった。指導者の名前を空港の冠名にしているのは、他にもたくさんある。有名なところでは、パリのシャルル・ド・ゴール空港(L'aeroport Charles de Gaulle)やニューヨークのJFK空港(John F Kennedy airport)がある。空港名に人の名前がついているのはカッコいいと思うが、台湾の場合は何故か古臭いイメージを感じた。今回、台湾国会で空港の名前から「蒋介石」「中正」の名前を消すことは画期的だと思う。「桃園空港」という名前より何故「台北国際空港」という名前にしないのだろう?成田空港も、場所は千葉県の成田市に存在するのに「新東京国際空港」と「東京」の名前を使っている。これと同じ方式にすればいいのにと外国人には思える。

 いずれにしても、次回台湾に行くときに、アナウンスが「Welcome to Taiwan Taoyuan airport」に変わるのが聞けるだろう。楽しみだなー。

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從日本到台灣,飛機降落前,有很多機會可以聽到 "Welcome to Taipei, Chang Kai Shek airport"這樣的機內的廣播. 以冠上領導人為名的機場很多,有名的有法國的戴高樂機場((L'aeroport Charles de Gaulle)或是紐約的甘迺迪機場(John F Kennedy airport).我想以人的名字來替機場命名是相當好,在台灣的方面為何有一種八股的印象,這次台灣的國會計畫把中正機場的名字作更改,為何不是以台北國際機場命名,而是桃園國際機場?成田機場雖然是存在於千葉縣的成田市,但是機場的名字卻是使用新東京国際空港,外國人會這樣想,如果用這個相同的方式就很好.

イスラム金融の税優遇

 ニュースを見ていたら、こんな記事があった。華僑の人間は香港の香港上海銀行やチャタード銀行をメインバンクと使っているため、全世界の華僑の人は、香港の銀行を「金融都市」として使っている。香港政府も金融都市を目指していることもあり、金持ち優遇政策や華僑企業に対する税優遇化をしているのは有名だ。昨今では、シンガポールが同じような政策を目指そうとしているが、香港のように歴史と胡散臭さがまだ足らないシンガポールには、香港のような真似は難しい。マレーシアの場合、周りに華僑に囲まれて、さらに国内も華僑の企業が大手を振っている現状、実際にはイスラム国家であるという政治と経済のギャップがある。ところが、マレーシアは天然資源を中心とした金持ちな国のひとつで、イスラム=アラブ地域と一般的には思われがちだが、実際にはイスラム国家の中心的役割になっているのは隠れた有名な話である。アラブ圏だと、イスラムの原理主義者たちも、欧米諸国に睨まれているからなかなか表を歩けない。それを一度マレーシアというアジアの匂いを被せることで、そのアラブ的においを消しているという役割を持っている。

 話は変わるが、先日も、戦略的兵器に化けることができる製品をマレーシア経由+アラブ経由で北朝鮮へ輸出していた日本企業が摘発を受けた。北朝鮮はアラブに対して武器の輸出を行っている。外貨獲得のための手段である。そのアラブは直接はなかなか武器に関する部品類を調達するのは、傍にイスラエルがあるため、なかなか表立った活動ができない。そこでマレーシアをかませることでその匂いを消した。日本とマレーシアの間は、FTAによる関税が無い。その点、日本からの輸出の時には特定の要注意国家でもないため、普通の製品として輸出できるとメリットがある。北朝鮮+アラブの思惑と、日本企業の思惑が合致できたのはこのマレーシアのカンフル剤が有用な役割をしている。

 そう言った意味で、イスラム系の企業を中心とした香港と同じようなことを目指しているマレーシアの政策は、注目に値する。特に現在、アラブ首長国連邦やブルネイなどのような金持ち国家が世界では結構多い。それも大体が石油資源を元本として儲けた金を持っている国々で、だいたいがイスラム国家だ。そのイスラム国家たちの金融中心国家になることを目指すのは着目点としていいとおもう。今後の動きに注目したいところだ。

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 【クアラルンプール=伊東義章】マレーシア政府は1日、2007年度(1―12月)予算案を国会に提出した。イスラム金融機関の法人所得税を10年間免除するなど、同金融の国際センターを目指すための優遇措置を新たに盛り込んだ。 法人税の免除は外貨建ての取引を行うすべてのイスラム銀行・保険会社を対象にする。マレーシア市場はイスラム法に基づく債券の発行額が世界最大。新施策の導入で同分野の国際競争力を高める。外国人投資家の資金を運用するイスラム投資ファンドに対しても、運用手数料にかかる法人所得税を10年間免除する。 07年度予算案の歳出額は今年度当初予算と比べ17%増の1594億リンギ(約4兆9400億円)に拡大するが、10年連続の赤字となる。財政赤字の国内総生産(GDP)に対する比率は3.4%で、今年度見通しより0.1ポイント低下する。

新学期スタート

今日から2学期が始まった。これまでは夏休みだったので、電車の中も比較的空いていたのに、学校が始まった途端、クソガキどもも同じ時間帯の電車に乗り合わせてくるから、また混雑が始まってしまっている。小学・中学・高校は9月1日に二学期が始まるが、大学の場合、だいたい9月下旬から後期が始まるので、その頃になったら、さらに人が増えてくるから電車の中は戦争がまた激化することになる。社会人の場合、夏休みを8月に取る人が多いから8月は電車の中は本当に空いている。
あら?意外に話を膨らませられなかった・・・。

2006/08/31

都市対抗野球

今年も都市対抗野球というのが始まった。名前から考えると、各地の都市間の野球大会のように思われるが、実際のところは、その都市に存在する会社が代表になって、全国大会を行うというもので、高校生の野球大会が、甲子園の野球大会であるのと同じ意味で、社会人の野球大会というのがこれに該当する。自分が所属している会社もお客さんの会社も、この大会の常連出場チームであるため、毎回「今年は直接対決があるかな」というような話をするのも、ちょうどこの時期の時勢ネタの1つになっている。しかし、自分が担当になってからというもの、実際に直接対決になったことは無い。どこの会社もそうだとおもうが、個人戦じゃない限り、会社をあげて応援する場合は、会社を休んででも応援に良く風習はあるようだ。それが大きな会社であればあるほど盛んであり、このときのイベントのために社員から「カンパ」と称して、毎月少額ではあるが寄付金の募集を行っているのが実情だろう。寄付金だけでなく、試合当日は「業務命令で応援に行って来い」というのを言われたりする。野球のチームを大体の会社は労務・厚生の担当が主幹になって面倒を見ていると思うが、そういう面倒を見る世話役の担当になった場合、会社の動きとは関係なく、この手のイベントが優先的にしなければならないタスクになる。だいたいの大企業の場合はこういう実情だとおもう。万が一、小さい会社が出場した場合、社員全員で応援となった場合、仕事がその間ストップすることになるため、会社の事業活動をしつつも応援として性を出すということができるのは大企業だけのことだということが、言い換えれば言えると思う。

 お客の会社も、自社のチームも、第1回戦の試合は無難に勝利を収めることができた。ところが第2回戦の試合については、どちらも惜しくも負けてしまった。会社の関係者からすると「残念だな」とおもうかもしれないが、ところがブラスバンドや応援団そして世話役の担当者から考えると、「早く負けてくれてありがたい」というのが実際の感情だろうと思う。勝ち進んでいくと、それだけ毎回の試合に応援としていかねばならないし、事前準備もほぼ毎日のことになり、会社の仕事が全く出来なくなる。本来業務をせずにこういうイベントを優先的にしなければならなくなるので、会社からみると義務的な仕事だから大変だろう。そして、社員全員から集めたカンパ費用は、こういう裏で支えている人および応援グッヅのための費用に当てられるが、早く負けてしまった場合、カンパの費用があまることが有る。大体の場合、こういう金は最終的に何に消えていくのかは疑問だ。たぶん関係者の飲み食い代で消えていくのだろうと思う。幸い、自社もお客の会社も東京にあるため、応援の人を集めるのは簡単だし、開催している球場が後楽園のドームなので近いから、最初だけ応援に駆けつけて、そのまままた仕事場に戻ることは可能だ。ところが、地方から集まってくる会社もあるわけで、そういう会社の応援の場合は、バスを何台もチャーターして東京まで駆けつけて、試合が終わればまたそれに乗って帰っていくということを繰り返すことになるのだろう。寄付金をかなり集めないと、その手の応援費用に賄えないのだ。こう言う点から考えても、大企業でなければ人集めのための資金と人材を集めることが出来ず、さらに東京に拠点がないと、移動のための交通費・宿泊費がかなりがさバルことになる。

 ここ数年までは日本経済がどん底であったため、こういう企業スポーツが、ことごとく閉鎖された会社もたくさんあった。野球で言えば、有名なところでは、建設業界の熊谷組。野球の常連出場チームで優勝経験もあったのだが、会社業績が悪くなってしまい、明日にでも潰れてしまうかもという状態では、会社業績とは全く関係ない野球チームの存在自体が「悪」と考えられるわけで、自動的にチームは解散になってしまった。会社業績が悪くてもそれでも無理やり労務・厚生の一環としてチームの存続を続けていった会社が、いまこうして東京ドームに集まっているのだと思うが、大体の会社は多少の経済が悪くなってもあまり大きく業績に響かないような会社が出場していることが分かるだろう。最近業績がいい業界といえば、IT業界なのだが、そこに働いている人たちには、スポーツで会社に入るというような土壌がまず無いし、スポーツをしたいという気が無い人たちばかりなので、会社としては金があるが、スポーツ活動が全くないという矛盾も存在する。会社としてのチームではなく、会社が資本を提供して1つのプロチームをサポートしていくというのが多いが、それが今の楽天やヤフーといった会社の特徴だろう。(どちらもプロ野球チームを保有している。)

 社会人の野球チームは実力としてプロ野球のチームとあまり変わらないと言われている。実際に、社会人野球からドラフト制度を利用してプロ野球に入ってくる人が多いが、そういう人は直ぐにレギュラーの地位を手に入れているのが一般的だ。高校生の場合、体力作りや球に対する重さや速さが足らないために、1年目からレギュラーで活躍できるというのは実は本当に少ない。高校野球ですごく話題になっているひとくらいしかできない。プロ野球の場合は、その野球生命がとても短いため、活躍度が高いと給料も高くなるが、チームから「要らない」といわれればそのまま引退になる。そして、その後の長い人生をどのように暮らせれば良いのか考えなければ成らないということがある。ところが、社会人野球の場合、給料は会社から支給され、優勝などをした場合には、特別ボーナスとして貰える。そして、当然、通常勤務としての給料も得られる。いい会社であれば、それなりにいい給料をもらえると思われる。そして、定年までいちおう会社として働いて良いという保障はある。この点安全といえば安全では有る。ところが、人間はよくの塊の動物なので、ちょっと「自分は野球が上手いから、プロとして活躍できる実力は有る」なんていう自意識過剰でいると、実際のプロの世界で痛い目に遭い、人生の転落という人も何人も見てきた。社会人野球で楽しんでいる程度にするか、人生をかけて野球に挑むかは難しい選択だと思う。

満留賀(蕎麦)

 会社の近くに江戸の典型的な蕎麦屋がある。そんなに有名な店ではないが、神保町では数軒ある蕎麦屋だ。他の店はどうなのかしらないが、会社の近くにあるこの店舗は、とにかく昼ご飯の時間になると、蕎麦好きのおっさんたちがよく通っている。若い女性が入っているのはみたことがない。だいたいどうしようもないような年齢のおっさんばかりなのである。蕎麦屋は客の出入りの回転が速いので、ご飯の時間帯だと、この店には相当の数の客が着ているのだと想像が出来る。店内は50席くらいあるし、さらに2階にも座敷の部屋が有る。ただ、よっぽど混んでこないと2階の部屋を開放することは無い。客に開放するのは、本当に人が住んでいそうな場所を食べる場所に使っているので、もしかしたら、賄いのひとが使っている(住んでいる)部屋を昼間は開放しているのかもしれない。

 ここでいつも注文するのは、かきあげせいろ(800円)である。2枚の蒸篭に乗った蕎麦と、大きな掻き揚げのセットである。大食漢のひとにとっては量が少ないと感じるかもしれないが、個人的にはここの蕎麦の量でちょうどいい。蕎麦なので早く食べられるし、そこそこお腹も満腹になるので、時間が無いときには良く利用している。蕎麦は田舎蕎麦風の黒い麺であり、付け麺スタイルの場合、その受け汁は、かつおの出し汁であるので、風味がある。しかし、個人的には蕎麦の味が良く分からない。饂飩文化で育っているので、蕎麦文化の違い、つまり蕎麦の違いがわからないのである。長野県や山梨県などの、土地が痩せていて稲作が作れなかった地域のひとたちにとっては、蕎麦は唯一摂取できる炭水化物だった。だから、山間部出身の人は絶対に蕎麦の違いが分かる。

 冒頭で「典型的な」と書いた理由は、江戸っ子独特の口調で注文を受けたりするおばさんがいるからである。店内は大体このような威勢のいいおばさんが仕切るのが江戸の蕎麦屋。そして、その仕切っている様子が、脳みその天辺から声を出しているくらいの金切り声。「せいろ、2まーーーーい!」という声が店内に響くのは、元気があって良いと客には評判だと思う。しかし、注文を取ったあと、そのまま厨房に聴こえるように注文内容を伝えている様子は分かるが、だれが何を注文したかというのをどこにもメモをしていないのも凄いと思う。江戸の蕎麦屋にはこれもよくある光景だ。注文表はとらなくても、誰が何を注文したか、その場その場で全部記憶しているらしい。すごい。どこかの中華料理屋の中国人にその秘訣をおしえてあげてほしいくらいだ。

満留賀(まるか)
東京都千代田区神田神保町1-17

大規模故障

 昨日は久しぶりにお客さんと気持ちよく飲んでいたところに、いきなり緊急電話が入電する。「いま、全国的にネットワークが不通になってしまった」とのこと。なに!?それは酷い。復旧の見込みは?故障対応のバックアップへの避難は?等々、飲み屋から緊急指令が一斉に関係者に通達された。ちょうど、お客さん側のほうも一緒に飲んでいた人が担当者になっているため、お客側のユーザからもいろいろと連絡がその人に入る。こちらはサービス提供側として電話対応。一緒に飲んでいる人は、利用者側の総纏めをしていると、飲み屋の中でのやりとりとしてはすっかり場違いに成っている。故障が起こった時間帯が幸いににも通常の勤務外だったことにより、影響の反応があまり大きくなかったのが幸いした。これが日勤の時間帯だとすると、平謝りでは済まないことになる。会社社長名での謝罪の文書の提出は勿論のこと、社長か取締役がお客さんのところに行って平謝りするのが筋だと思う。故障時間は夜の18時10分から結果的には20時半頃まで続いた。はぁ、一体エンジニアは何をしているんだ!と言いたくなる。せっかく飲み屋でいい気分で飲んでいたのが、一気に酔いが冷めてしまった。

 翌日の朝である今日は、もうてんてこまいで始まった。まずは朝の出勤後は、原因究明のためにエンジニアのいる担当のところに行って、何が原因だったかというのを聞き出す。原因が「サーバのハード故障」だという。ハード故障の場合、通常はバックアップのシステム構成になっているはずなのだが、今回の場合、そのバックアップシステムが動かなかったらしい。動かないことに問題がある。自分の会社が提供しているサービスだけならいいのだが、実は全国規模で提供しているほかのネットワークも一元的に請け負っていることがこの時に分かった。そのために、全国規模における故障が発生したということなのだという。要は技術力が無かったために、日頃からのシステムの状態監視が出来てなく、故障が起こったときに初めて対応したというお粗末さ。あまりにもエンジニアの技術力が無くて頭に来た。それで、「原因とその対応策についてレポートせよ」という営業側からエンジニアへのオーダーを出したのだが、これで出てきたレポートがとてもじゃないがお客さんに提出できる内容じゃないことは一目瞭然。そして、出てきたレポートの最終結末が、「これから頑張って対応するようにします」だと。はぁ!?なんだ、その子供だましの内容は。「気合で頑張ります」なんていうのは、体育会系の脳みそを使わない馬鹿が使う自己弁護の言葉に過ぎない。論理立てて、事象に対する対応策の報告としては中学生以下の内容に頭に来た。一時対応として、昼前にはお客さんに昨晩起こった原因とその影響と、現在のステータスについて報告はしたのだが、正式な文書を以って報告というのは、正式な文書が出せる体勢が出来た後に報告させて貰うことで話を切り上げた来た。そこで提出前に事前チェックで出てきたレポートは「自分達が悪くない。機械が悪い。機械が悪い場合の対応策は未然に防ぎようが無い」というような内容を書いてきたのだから、頭に来るのは当然である。

 おかげで午後オフィスに戻ってきて、レポートを見たあとからは、ショックで仕事のやる気が全くなくなってしまった。本来なら、そのレポートを持って即座にまたユーザのところへ出かけて謝りに行くということをしたかった。それもエンジニアのマネージャを引き連れていきたかった。ところが、うちのマネージャに報告が入った話を聞いたところ、「本人は行く気が無い。もし、部長または取締役が出て行く必要があるのであれば、それにお供をすることはする」とのこと。要はエンジニアの責任者として謝罪するつもりは無いということだ。なんだ、その態度。そもそもあの部門はグループ会社全体の再編の問題に伴い、サービスおよび顧客を集約会社に集約されることが決定されているため、このままシステムを保持することについては「やる気」がなくなってしまっているのが原因である。おかげで、明日営業の人間だけで頭を使って、お客さんのところへ平謝りと対応についてを考えなければ成らない。もうこうなったら、一層のこと、ユーザへ「うちの会社を使うと、ろくなことにならないので、よろしく」と言っちゃうかもしれないなぁ。

塾員評議員選挙



昨日家に帰ってきたら、久しぶりに叔父から電話があって、「よろしく」との一言。なんのこと!?と思っていたところへ、家に届いていた封筒を見てすぐ分かった。理由は大学の卒業生で作られるOB/OG会の代表者選挙があるから、それに投票しろとのこと。卒業した大学は慶應義塾大学なのだが、その卒業生は全員「塾員」と呼ばれている。慶應義塾規約には、ちゃんと「塾員」の定義が明記されている。


<規約抜粋>(塾員)
第27条 ① 次の各号の一にあたる者をもって塾員とする。
1 慶應義塾大学学部又は大学院の正規の課程を卒業した者
2 慶應義塾がかつて設置した高等部,大学附属医学専門部,獣医畜産専門学校および看護短期大学の正規の課程を卒業した者


 そしてOB/OGで作る慶應義塾の方向性や大学の監視を第三者の目で監視していく団体(普通の会社で言うところの監査役)を塾員評議員という。その評議員は2年間の任期制で固定数が決まっているわけではない。95名から100名で構成するとしか決められていない。生命保険の社員総代会委員の場合もそうだが、だいたいこの評議員に立候補しているひとは、大企業の社長・会長が多い。家に届いた選挙者名簿をみたら、その早々たるメンバーを見て、さすが慶應卒の人たちだ、改めて脱帽する。

 だいたい毎回選挙が有る場合、いろいろなところから、「あの人に投票するようよろしく」という連絡が来る。それも忘れたような人たちからの場合もあるし、会社の人事関係から「業務命令」として連絡が来る場合もあるし、友達からの場合も多い。そして、その選挙というのが、ふいに忘れた頃に連絡がくるのである。だいたい「投票をよろしく」とお願いされる場合、別方面から同時によろしくという連絡が有る場合がこれまで無かった。ダブった場合にはどうしたらいいのだろうか!?(謎)さて、今回の場合、叔父は実は同じ大学の経済学部を卒業しているOBであるため、自分の先輩に当たる。その叔父から連絡があるということは、もちろん叔父に関係する人の誰かが立候補として今回名簿に載っているからなのであるが、観てみると、叔父の同級生である友達が所属していた体育会の先輩という関係の人のようである。直接の叔父の知り合いというわけではないのだが、やはり叔父も「頼まれた人」の1人なので、ここは親戚として協力せざるを得ない。こういう投票への協力は、先にお願いされたほうが当然優先権があるわけで、この後、自分の友達から連絡が有った場合には、形式上「投票しておくから」といいつつ、実際には叔父の推薦人に投票することになる。そういえば、これまで一度も叔父から何かを依頼されたことはない。その叔父から「お願い」と言われたからには、何か理由があるのだろうというのは直ぐ分かった。叔父の直接の知り合いではないのにも関わらず、その候補者のために甥にまで連絡すると言う事は、叔父にも関係者へ連絡してそれなりの投票の確約を貰うという「ノルマ」を課せられたというのは直ぐに分かった。もう叔父は既に引退しているのであるが、引退前にはそれなりの地位になっているわけで、自分が元いた会社の後輩等に連絡して、同じ大学卒の現役者の投票を確約するために、いろいろと投票が始まる前に連絡したに違いない。実は弟も同じ大学を卒業しているのだが、別のところに住んでいるにもかかわらず、全く住所変更をしていないので、投票用紙は自分の家にやってきていたので、本人の承諾は無しに勝手に叔父の推薦者の名前を選択して送付することにした。


 叔父曰く、直接投票用紙を投函するのではなく、叔父が送ってきた封筒に送付して欲しいとのこと。どうやらその推薦者を評議員にするための事務局が取りまとめをしているらしく、そちらへ送付して欲しいとのことだ。誰が投票してくれたかということを管理したいという意味も有るのだ。被推薦者もやはり名誉有る地位を得られるわけなので、実際に選挙が終わった後に、投票者にお礼が来るのだが、それを期待して投票しているわけではない。しかし、卒業生の人数で言うと既に80万人はいるはずだから、それらの投票ということになると、ものすごい数だというのが想像できる。実際の選挙結果には大きく自分に影響されることは無いが、大学が今後も発展していくことは卒業生としてとても嬉しいことである。

2006/08/30

Villeroy & Boch

日本の皇太子がご成婚した際の引き出物として有名になったのが Villeroy & Boch であろう。日本ではそれまで全然有名ではなかったのだが、これがなかなか歴史があるヨーロッパの陶器の1つである。ヨーロッパの陶器というと、ドイツのマイセンやデンマークのロイヤルコペンハーゲンのほうが断然有名である。しかし、ヨーロッパではこれらの有名な陶器にも並んで、昔から重宝され愛されている陶器なのであることを知らない人は多い。1748年にフランソワ・ボッホ(Francois Boch)が当時の自治国家ロレーヌ公国で設立したのが最初の始まりである。その後、30年戦争を契機に、ロレーヌ地方はフランス領に含まれてしまうことで、その独立性と活動ができなくなり、活動の拠点をロレーヌから近くロレーヌと同じような土壌であったルクセンブルグに1767年に移したことからルクセンブルグの陶器として名を馳せることになる。そこでの活動の際、なんといっても、ハプルブルグの庇護を受けていたのが、その後の活動を発展させたこととして大きいと思う。ハプスブルグは18世紀では「世界の支配者」と言われたくらい影響力がヨーロッパ全土に広がっており、ハプスブルグ家は領土内で芸術を特に大切にしたとして有名である。芸術を大切にしたという意味では、15世紀のイタリアのメディチ家に通じるところがある。ハプスブルグ家も後年ではメディチ家と遠縁のつながりがあるのを捕捉しておく。ハプスブルグ家の支配地では、ルクセンブルグの Villeroy & Boch のほか、ハンガリー領土のヘレンドも有名である。ヘレンドもその芸術性の高さでは有名な陶器であるが、今回はここでは言及しない。別の機会にヘレンドだけフォーカスを当てて述べてみたいと思う。

 個人的には Villeroy & Boch の食器はあまりよく知らなかった。ルクセンブルグへ旅行をした際、ヨーロッパの小国であるルクセンブルグの研究をした際に、この食器の存在を知ったのが最初だと思う。ルクセンブルグからの帰国後、この食器を使っている場所が他にもあるのだろうか?とおもったのだが、意外に多いことに気付く。最近では丸の内OAZO地下階にある喫茶店の食器がまさしくそうだ。なぜ分かったかというと、冒頭の写真にもあるように、珈琲カップの取っ手のところが、通常のカップと異なり、少し変なデザインになっているのが気付くだろうとおもう。そのデザイン性ですぐに Villeroy & Boch だというのが分かる。確認のために、飲み終わったカップをひっくり返したところ、底に会社のロゴとちゃんと「Fabrique en Luxembourg(ルクセンブルグ製)」の文字が記載されていた。こんなところでも小国ルクセンブルグを感じることが出来るのは嬉しい。そういえば、ルクセンブルクというのは小国のそれもいまだに「公国」を名乗っているところとして、世界的にも珍しい国だ。ルクセンブルグについても別の機会に旅行の話として記載したいと思う。他にも神保町のイタリアレストランでも、スパゲッティの皿として、淵が波々のデザイン(Metropolitan Collection design)になっている皿で提供されているが、これもまさしく Villeroy & Bochである。

 写真のような変なデザインばかりが Villeroy & Boch のデザインではない。普通のオーソドックスの食器もちゃんとある。ハプスブルグ家から「王室御用達」 (Manufacture Imperiale et Royale)として王室の紋章を付することを許可されてから、王室の紋章を使った食器を今でも手に入れることができる。さらに、全体的に、カタログラインナップを観ると、ゴテゴテしたデザインを使った食器ではなく、「これは一体、どこの食器だ?」と思うくらい、シンプルな白を貴重とした食器が多いことに気付くと思う。だから、最近デパートで販売されているVilleroy & Bochの食器は、だいたい真っ白の食器である。しかし、このシンプルな白の食器が、何にでも合わせられることが好まれているのだろうと思う。ちょっと格調高いデザインの食器の場合、その食器に会う食材は何を提供したら良いのかかなり迷ってしまうことだろうが、Villeroy & Bochに関して言えば、そんなのは気にする必要が無い。クリームコロンでも載せても良いと思うし、フランス料理でも良いとおもうし。

 そういえば、最近「Made in Germany」と印刷されている食器を見ることがある。はて?ドイツの食器?これって、いんちき!?と最近まで思っていた。ところが、ルクセンブルグだけでなく、食器のデザインによっては、一部ドイツの工場でも生産されているらしいことが最近分かった。1976年にドイツの大陶器会社「Heinlich」を吸収合併したことにより、ここで作られていた食器もVilleroy & Bochのラインナップに並ぶことになる。ちなみに、ドイツ・ゼルブ地方がこの拠点である。最近、デパートで見るシンプルデザインの多くは、このドイツ製の食器が多い。Villeroy & Bochだからといって、すべてがルクセンブルグからのものだと思っていると、実際にはドイツだったりする場合があるから、がっかりするかもしれない。食器をひっくり返して、底面をみて確認したいところである。

Oh! my news

昨日から「Oh!My News」という掲示板がサービス開始された。日本の掲示板といえば、そのジャンルの豊富さとアクセス数の多さで有名な2chだったのだが、2chでは匿名で色々な人が好き勝手なことを言っているため、そのかかれている内容に対して信憑性が乏しいものもあるし、実際に「特ダネ」として重宝がられる場合もある。しかし、Oh my news の場合は、全ての人が事前登録制になっているため(登録といっても、ニックネームでの匿名はOK)、匿名の好き勝手にかかれることによる誹謗・中傷ネタを抑止するという触れ込みで始まった。しかし、このサイトは、実は韓国が発祥のサイトで、韓国の2chみたいな存在であったものが単に日本に進出してきたというものである。このサイト、バックアップとして資金は、Yahoo Japan の孫正義が裏で仕切っていることと、韓国の基礎技術を使っていること、それと左派的思想の鳥越俊太郎を編集長として迎えているということから、試供サービス期間中から批難ごうごうであった。

 批難ごうごうの理由はいくつかあるのだが、一番大きいのは、韓国・朝鮮の悪口を書いた記事はすべて自動的に削除されるという点である。掲示板の醍醐味は、誰もが自由に記載して、それを情報のたたき台として色々な人が議論するところだと思うが、あくまでも韓国・朝鮮の記事は、朝鮮半島から発信された情報ならすべてOKとするが、日本から発信されたものに関しては、その記事内容を検閲し、内容的に「不適(彼らの論理に則る)」としたバイには、記事を削除するというものだ。また、基礎記事に対して、他のひとがコメントを書いた場合でも、すべてが「情報」であると思うのだが、そこでも規制は掛っている。さらに、「日本は戦争責任がある」というような、彼の国の人たちがいう「反日的思想」については、大々的にOKとしているところも、「おかしい」と言われているところだ。

 おもしろいことに、サービス開始してから、一番アクセスが多かった記事があった。それは表向きは「日本は悪い。韓国は正しい」という内容のものであった。サイト運営者としても、サイト側の思惑に合致したものだったのだろうか、「アクセスランキング」の堂々第1位にこの記事を載せていた。しかし、実際記事を書いていた人は、2chで嫌韓・反朝鮮を主張していた首謀者で、「oh, my news の馬鹿さ加減を世の中に知らしめるために、故意に彼らがすきそうなねたを載せただけ」と告白している。確かにアクセス数は多かったし、記事に対するコメントも異様なほど多かった。しかし、元記事を書いた人の告白が発表されたあとは、なぜか、この記事に対するコメントの記入に「規制」が掛った。規制が掛ったら、そりゃぁ、2chのユーザは祭り状態で喜ぶのは当然である。「ほら、やっぱり、韓国の見方を指定している馬鹿サイトだ」と騒いでいる。それからというもの、Oh My News は、記事掲載の不公平性がばれて、一時期サーバアクセス不可になるまでになっている。日本国内から、最近盛り上がっている嫌韓の運動を根絶させようとしている不貞なサイトであることがばれてしまった。孫正義も実は在日韓国人。昔から、韓国へ帰れと誹謗中傷されていたのは良く知られている。己の金を使って、いじめていたやつを苛めるという、韓国人特有の仕返しに対して、日本人は立ち上がっているのだと思う。

 この先のあのサイトの動向を見てみたいと思う。

 Oh! My news
http://www.ohmynews.co.jp/

2006/08/29

24時間テレビ


 夏になると日本では「24時間テレビ」と称するくだらないテレビ番組が恒例のように放映される。1つは元祖になっている日本テレビ系列の「24時間テレビ」である。もうひとつは、それに対抗して作られたフジテレビ系列の「27時間テレビ」である。日本テレビ系列のほうは、身体障害者や体の不自由な人に対するサポートをしていこうという主旨がメインで、福祉的な面を表向きに出し、視聴者から募金を募っているという番組である。実際に、この番組で集まる募金額は毎年とんでもない金額のようで、それで身体障害者運搬用の自動車を福祉施設に寄付したり、公共施設における車椅子社会に配慮した改造へ寄付したりしていて、社会的な貢献は大きい番組になっている。一方、フジテレビ系列はそのテレビ局のスローガンにあるように「面白くなければテレビじゃない」の号令の元、日本テレビ系列とは違って、福祉的な面は一切無い。単にお笑いの芸人が27時間、昼夜巻く無しに騒いでいるだけの番組である。
 24時間テレビも27時間テレビもどちらも、名前の通り、1日中1つの番組として放映するものであるが、その番組構成と生放送そして出演者のモラルの問題で、視聴者から見ると「締まりが無い」ように見える。う○こを垂れ流しているケツの穴のようなものだとおもう。普通の番組は、限られた時間枠の中に、質の高い内容の放送をしようと努力をしているのに対し、24時間手テレビの場合、時間はたっぷりあるから、多少流れが押しても後で如何様にでもプログラムを変更すればいいと、番組監督者の甘い考えが見え見えになっているので、見ていて飽きる。そして、出演者にもしまりがないのは言うまでも無いが、番組の途中で、素人をいっぱい引っ張り出してきているから、さらにおもしろさに欠ける。素人の場合、生放送だと、何を言い出すのかわからないハプニング性が受ける場合もあるが、多くの場合、素人のほうが「あがって」しまって、プロデューサーの思惑とは異なった内容になってしまう場合が多い。プロの出演者であれば、流れの「空気」を読んだり、自分の番組での役割というのを頭を使って演じることは出来るが、素人にそれと同じようなものを追求するのはもともとできるわけがないものである。芸人だけを、時間という枠に押し込めて、そこで好き勝手に騒いでいれば、なんとなく番組が作られているという作り方も気に食わないのだが、それに載せられている芸人達も「ワンパターン」化している騒ぎ型をしているので、視聴者もそろそろ飽きてきたのではないだろうか?
 ここ数年、芸能人が無謀にも100kmマラソンをするというようなことを放映して、その走っている努力に対してなんとなく涙を誘うという演出が多い。これって、番組をやっている人間や、実際に走っている人たちは「ご苦労様」と思うのだろうが、見ている人たちにとっては、「なんで走っているの?」から始まり、「なにか意味があるわけ?」と思ったり、「感動しているのはおまえだけだろう?」と冷静にならざるを得ない作り方が多い。日本人は基本的に「お涙頂戴」的な演出には弱い民族である。しかし、吟味に吟味を重ねて演出された芝居に対してや、実際の現実感動巨編というのであれば、感動は大きいと思う。仕掛けている人間達だけが「感動」していて、それを見ている他人達に「我々が感動しているのを見て感動してください」という押し付けに等しい演出をしているテレビ番組は、改めて愕然とする。
 24時間テレビのほうでいえば、募金活動をテレビで訴えている出演者(だいたいは、その年に有名になった人や話題性が有る人がメインキャスタになる)が何度もテレビの前で「お願いしマーす」と言っているのは聞くが、「私もこの番組に参加するにあたり、これだけ寄付をしました」というようなものを映像化しているのを観た事が無い。もう30年くらい24時間テレビを放映しているはずなのに、それを観たことが無い。当然、出演者が「無料」または「ボランティア」で24時間も大変な番組に出演するわけが無い。ギャラが発生しているはずである。それも「24時間生放送」という仕事としてはかなり過酷な条件を飲んで出演しているわけだから、それなりのギャラを貰っているはずである。「ギャラは無しで出演しています」くらいの「嘘でも分かる」ようなことでも言ってくれれば良いのに、それよりも、先ほど述べたことに重複するかもしれないが「僕は24時間生放送でみなさんに放送を行っているわけで、こんなに辛い仕事をしています。僕は凄いですよねー」といわんばかりの言葉遣いや態度を随所に出している出演者が多すぎる。そして、意味不明にも、番組が終わりそうに成ったときに「泣き」を見せている奴ら。「はぁ、やっとこんな辛い仕事が終わった」と見せているだけ。決して「こんなにみなさんから募金を戴いて、心から感謝の意を、演出者および出演者を代表して視聴者の皆さんに述べたいと思います」なんていう言葉を1度たりとも聞いたことが無い。テレビ局から観れば、24時間テレビという看板を出すことで、いろいろな会社からCM枠を売り、その大金をテレビ局が受け取れるので「嬉しい企画」になっている。昔はそういう24時間テレビを見て、「大変だな」としか思わなかったのだが、最近は、「大変だと思っているのは、演じている奴らだけ」というのがだんだん分かってきて、それが腹立たしく思ってきた。
 また、24時間テレビおよび27時間テレビは来年も放映されるだろう。だいたい土曜日から日曜日にかけての2日間が放映される。27時間テレビのほうが最近は7月末に、24時間テレビのほうが8月後半に行われるよう、スケジュールが組まれるようになった。今年はほとんど番組を見なかったが、来年も見ないと思う。くだらなさ過ぎて、演出者つまりプロデューサの智恵および発想力の欠乏さをみているような感覚になり、とても面白くない。幼稚園のお遊戯会の延長みたいなのを24時間も見せられるのはたまったもんじゃない。あんなものをやるなら、放送しないほうがいい。むしろ、テレビ朝日系列のように、「ドラえもん募金」みたいな、3分電話をかければ、それで募金が出来ますという方法が、よっぽど堅実的だし、淡白だとおもう。

感謝と謝罪

 知り合いのなかに1人、その人からこれまで一度足りとも「ありがとう」という感謝の言葉や、「ごめんね」という謝罪の言葉を聞いたことが無いという奇特な友人(?)がいる。大抵、何かしてもらったりすると、必然的に感謝の言葉が出てくると思うのだが、何かこちらがやってあげても、その事象は当然のことと受け止めるらしく、何事もなかったかのように、そのまま時間が過ぎるのである。一言、ありがとうとでも聞ければ、こちらも何かをしてあげたことに対して、嬉しさが出てくるのだが、全く何も言わないので、一体何様のつもりと腹立たしく思うときが有る。本人は教養もあり学歴もある人なのだが、人間として最低限、他人に対する接し方を誰も教えなかったか、怒られなかったか、もしくは「王子様」のような環境下で育てられてきたのか、兎に角他人へのおもいやりが無い人なのである。

 頭のいい人のなかには、頭の悪い人を見つけて、そいつよりも立場が上であるということに喜びを感じるという心の狭い人間がいるのは良く知られている。養老猛が書いている「馬鹿の本」の中にも事例として紹介されているので、ご存知のかたも多いと思う。そして、頭のいい人は、小さい頃から「優等生」としてちやほやされているために、あまり学校の先生や家で起こられたことが無いという人が多いのだと思う。よっぽど親のしつけがよくなければ、頭のいい子は、自分が悪いことをしていても怒られないのだと思う。とくに、両親とも働いている環境で育ってしまった子どもは、親の目から生活している大部分の時間離れているわけで、怒られる環境下にはない。学校の先生は注意はするけど、怒ることは最近は無い。なぜなら、馬鹿な親の集団PTAがうるさいから、あまり子どもを怒れないからである。それでも、注意される子はいるが、頭のいい子は怒られない。小学生のときが一番怒られる時期だと思うので、年齢があがるたびに、その「怒られる環境」が少なくなってくる。何も怒られないで育ってきたまま大きくなった場合には、自分が「王様」のような感覚で振舞ってしまうのは、当然なのだと思う。やっぱり親のしつけはとても重要だと思う。親も子どもを殺すような人はいないので、多少の折檻は必要だろう。犬や猫も言うことを聞かなければ叩かれるのだから、ほとんど動物に等しい子どもも同じように叩かれて、「何をしたら悪いことなのか」を体で覚えされられるのが、一番の教育だと思われる。それを体験しないで大人になった人は、当然、単に対して「失礼」なことは言うし、態度を示し、不快感を与えるのは当然のことだろう。

 自分が王様であると勘違いして育ってしまった馬鹿な大人は、他人が何か自分にしてくれたことに対して、当然のことであるとおもうのは納得だ。さらに自分が間違っていても、それは論破すれば何とかその難関を突破できると思っているようで、正論ではなく、脅しや矛盾だらけの主張をすることで、自分の否を認めようとしない。特に頭のいい人の場合は、頭の回転が速いので、論破するために脳みそをフル回転して、なんとか「相手が悪い」ことを最大限の努力を払って言いくるめようとする。その態度が卑しいし、仮にも相手が悪いということに成功した場合でも、その後、暢気に生活している態度が許せない。つまり、謝罪の言葉を言わないのだ。謝罪するということを、その結果死んでお詫びをしなければならないと思っているくらい重要なことだと思っている馬鹿もいるのだ。一言謝ってしまえば、その場が治まるという場合でも絶対に自分が悪かったということを言わない。言うと、相手に「弱点を見せた」とか「弱点を握られた」と思うからなのだろうか?もし、そう思っているのであれば、他人とは仲良く出来ないのだろうと思う。そういう人は友達がいるのだろうかかなり疑問である。

 人間関係をスムーズに進めるためには、やっぱり他人に対する尊敬の念は、いつ何時でも必要なのではないかと思う。相手を思うことで自分が存在し、自分が存在しているのは相手の何らかのサポートがなければ、実際には生きていけないと思う必要があると思う。どんな宗教に属していても、これは同じ教えなのではないだろうか?なぜなら、他人に対する自分の考え方は、人間生活を送る上で、最低限必要な知識・常識・習慣だからである。それを知らないというのは、馬鹿か、人間じゃないか、王様化のどれかなのだろうと思う。

新味園(中華)

 会社の近くに典型的な中華料理屋がある。日本人が経営している中華料理屋ではなく、中国人が経営している中華料理屋である。神田神保町は、周恩来が日本留学をしていたときに隠れ蓑にしたり、情報交換の場として使っていた「漢陽楼」や、中国における倒清・民主化の運動として、孫文が活動するためのパトロンとして、上海に店舗を構えていた内田書店の東京本店があったり、随分前から、日本に滞在する中国人の「身元引受」先として活躍した中華料理屋がたくさんある。どれもこれも名だたる中華料理屋である。そういう中華料理屋でも、大陸系の中華料理屋と、台湾系の中華料理屋では、その店の雰囲気からして全然異なっている。

 今回紹介するのは台湾系の中華料理屋である「新味園」。1号店は東京の八重洲に営業していたものを、最近神保町にも進出してきた晩生の中華料理屋である。中華激戦区の神保町によくもまぁ、ぬけぬけと新参者が店舗を出してきたものだと、その挑戦的な回転に対して、舌が肥えている神保町界隈で働いている人・住民が注目したのは言うまでも無い。場所が神保町でもメインのとおりである靖国通りにあるわけでもなく、神保町の商店街である「すずらん通り」沿いにあるわけでもない。最近できた雑居ビルのそれも地下階に店舗を構えているのである。看板が目立たないので、これじゃぁ、あんまり客が入らないんじゃないのかなーと、工事中のときから注目していたのだが、開店後、ごきぶりほいほいに吸い込まれるように昼時になるとこの店舗に客がなだれ込んでいるのを見て、「そんなに美味いのかな?」と半信半疑に思い、昼ご飯のときに行ってみることにした。

 地下階に下りて行くと、店員が全員中国系の人間であることに驚く。厨房は当然ながら、フロアを仕切る人も全員中国人。そして、中は通路が激狭!いくつか個室で仕切られたところもあるし、でかい丸テーブルが店内にもある部屋もあった。しかし、でかい丸テーブルの部屋は、夜ご飯に大人数でその丸テーブルを囲むという雰囲気であれば、問題ない。問題ないというのは、一度座ると、奥に座った人は立ち上がってテーブルから離れることができないという点である。昼ご飯の時間帯だと、数人の集団でしかたぶん一緒に店舗にはいるはずがないので、違うグループの人たちが、その同じ大きなテーブルになった場合、最悪である。食べている間に、「すみませーん」と言われて中座し、席を立たねば成らないからだ。これは最悪である。他の個室の部屋についても同様で、4人テーブルならあまり意識はしないが、8人テーブルのところが多く、そちらだと大変だ。また、この中華料理屋は、昼ご飯の時間は値段880円でバイキング形式で食べられる。バイキング形式なので、客は好き勝手に料理の前で好きなものを採ることができるというのが「売り」のはずだが、バイキングとして用意されているテーブルは、狭い通路沿いにあるあめ、その通路が人1人がようやく通れる位の広さだから、列に並んでバイキングの料理を取った後、また戻って取り忘れた料理を取るということが出来難いし、手前の席が割り当てられた場合、料理を全部取って戻ってくるときに、お盆をあたまの上に載せるくらいじゃないと、人の交差ができないという不便さはある。あれは建物的に欠陥だと思う。あんな狭いところで営業をするのであれば、昼はバイキング形式で提供するのは止めたほうが良いと思う。絶対、そのうち事故が起こるはずだ。

 建物の構造と料理の提供の仕方にも問題があるのだが、それよりも、店員がもっと酷い。中国系の人たちばかりが集まっている店の場合、概していえるのは「マネージメントができていない」という点である。別の店舗であるが、小川町交差点のほうに「四川厨房」という中華料理屋があった。ここも厨房およびフロアの店員は全部中国系なのだが、まず、メニュを覚えられない。メモをしているのに、間違ってメモしているらしく、客の注文したメニュと違ったものを持ってくるのは当然出し、厨房と「お前が悪い」というような喧嘩は頻繁に行っている。さらに、注文したのに、料理の提供されるまで、時間がいくら経過しても持ってこないというのもよくある。作っているほうが、注文伝票を読み忘れていたとか、伝票をどこかに捨ててしまったという場合に多くある。などなど、そういう「仕切りがうまくできない」のが典型的な中華料理屋の特徴である。この店も実はそうで、バイキング形式だから、実はあまり注文に関して神経質になる必要が無いのだが、マネージメントが出来ていないという理由は、「座るスペースがないのに、客をどんどん入店させて、結局客が座るスペースが無くて怒っている」光景を何度もみていることだ。例えば、客が4人で一緒にやってきたとする。通常は、店内を見渡して空き席があるかどうかを確認するという動作があるはずだが、店員はそんなことをせず、「はい、4名様入場ですー」と大声で言う。絶対、「少々お待ちください」というのを言わない。店内が、バイキングの料理の前で、人がぐちゃぐちゃになっているし、歩くスペースも無く座るスペースも無いのに、気にしない態度が笑える。神経質な人だったら、もう二度とこんな店に来るか!と思うだろうが、個人的には、こんな面白い芝居が見られる場所は他に無い!と、喧騒の店内を動物園のように見てしまう。

 肝心な料理だが、お世辞でも「美味い」とはいえない。同時に「不味い」ともいえない。つまり、特徴が無いのだ。美味くも無く不味くも無くは、平均的といえば、言葉の響きが良いが、特徴が無いところでは味の記憶が客にないために、次回「あの店はこういう味だったから、もう一度行ってみよう」という感覚から離れてしまうのではないかと思う。店の中が喧騒なので、味より店の雰囲気のほうが記憶に残るのだろうと思う。唯一美味いとおもったのが、ジャガイモと豚ばら肉を、カレー風味のスープで煮た料理がある。名前は知らない。これだけは美味いとおもう。珈琲も飲み放題で880円なのは、コストパフォーマンスとしては良いと思う。意外と、神田神保町で昼ご飯時間にバイキングとして提供しているところが少ないので、その点では「当たった」のかもしれない。神保町におけるバイキング提供で有名な店は、麺料理で名高い上海朝市(http://www.asa-ichi.com/)だろう。新味園は、炒飯も焼きそばも点心も全然美味くない。だけど、客がいつも多くいるのは何故だろう?不思議な中華料理屋である。また後日レポートしたい。


新味園(台湾料理)
住所 : 東京都千代田区神田神保町1-37-3 BーWALL神保町 B1F
電話 : 03-3292-7068

Bioterm




 化粧品はいろいろあるのだが、それぞれの人の皮膚や好みによって異なるのを使っていると思う。最近お気に入りになっているのはBiotherm。日本ではあまりメジャーな化粧品ではなく、デパートでも申し訳ない程度に、隅のほうに小さいスペースがあるだけのものだが、アジア各地において、特に中華圏の国では大盛況のようで、大店舗の店を展開していたりする。初めて上海に行ったときに、いろいろなデパートらしい大型店舗の店で、それも一番目立つところにBiothermの看板とディスプレイを発見して、思わず「これ、なに?」と馬鹿の子のように行ってしまった記憶がある。
 もともとBiothermは、フランスの化粧品会社であるため、読み方も英語読みの「バイオサーム」ではなく、フランス語読みの「ビオテルム」が正解。日本での表記も最近は、「ビオテルム」に統一している。温泉成分を基本として、その温泉成分に含まれる豊富なミネラルが肌の新陳代謝を高め、肌の生まれ変わりをサポートするとともいん、免疫力を回復させ、敏感肌を安定させることを追及している化粧品である。名前に「therm」というのがあるように、すべてが温泉成分を基礎とする化粧品である。
 会社名もろくろく知らなかったのであるが、先日、チェコに行ったときに、途中の経由地であるシンガポールの免税店で見つけた。お試しパック80SGDを見たとき、まぁ、お試しでもいいから、一回使ってみるかなという気になった。それまでは、SK-IIを使っていたのであるが、値段が高い割りには、なんとなく効き目が無いような気がして、個人的には疑問に思っていたからだ。もしかして、SK-IIと相性がわるいか、またはSK-IIを使うほどの年齢に達していないのかもしれない。そういうときにシンガポールで見つけたBiothermのお試しパックをチェコで使ってみて、その結果がとても良かった。乾燥しているヨーロッパでは、直ぐにはだががさがさになる。そういう肌には悪い環境において、Biothermのような製品をつけた場合、毎日毎日が温泉に入ったような感覚になるのは嬉しい。温泉が身近にある日本や台湾の場合には、あまり温泉成分についてのありがたみが分からないのであるが、温泉が身近にないようなヨーロッパでは、うっとりしてくる。
 今回使ったのは、洗顔クリームとして、「Clarifying Cleansing Gel - Normal and Combination Skin」。お風呂上りには、ローションとして、「Clarifying Lotion - Normal and Combination Skin」。最後に寝る前や、出かける前には「Oligo-Thermal Gel Intense Moisturization - Normal and Combination Skin」をつけてみた。特にジェルについては、24時間その成分が働くということが謳っていたので、日中のカンカン照りの天候で、乾燥している中で歩いていても、ずっと肌の保湿が保っているのは嬉しい。だいたいのジェルは、日中歩いていると、空気が汚れているので、それで肌が汚れてきて、つけていた化粧品もだんだんその効能が悪くなってくるものだが、不思議なことに、この製品はそれを裏切らない。むしろ、1度塗るのをわすれて表に出たとき、肌に直接日光と乾燥が伝わったときに、部屋に戻って、その肌がひりひりした感覚が収まらなく酷い思いをした。
 それ以来、湿度が高いところでは今までどおりSK-IIにし、乾燥している地域に行くときには、Biothermを使うようにしている。本来ならば、男性用の化粧品を使えばいいのだろうが、どうも男性化粧品は肌に合わないらしい。以前使ってみたら、ひりひりした経験があるからだ。Biothermの男性用化粧品は実際に使ったことが無いのだが、違いを美味く説明できたり、または実際には男性化粧品のほうが本当はいいという説得が出来る人は教えて欲しいと思う

サツマイモで緑化?

 ビルの屋上に人工的な庭を構築して、都市における温暖化を防ぐというのが流行っている。一昔前までは、屋上といえば、ビル内の冷暖房を調整した空気を輩出する場所としか使われないか、または万が一の災害の際に、ヘリコプターなどが着陸できるような空きスペースとしてしか使われなかった。銀座のデパートの松屋では、屋上に田んぼを作って、田植えや稲刈りの時期になると、それを報道機関に公開しているので、テレビで様子を見た事が有る人は多いと思う。しかし、下記の記事は、屋上の緑化の延長だと思うが、着目点がNTTらしく「意味不明」なので笑える。過去に「マルチメディアビジネス開発部」という、お遊び集団&かつあげされる格好の餌食集団&何も成果を残さず誰も責任をとらなかった悪名高き部署が、表を大手を振って歩いていた時期がある。そのときに遊んでいたひとたちの片割れがこんなあほなことを考えたのだろうか?謎

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NTT都市開発とNTTファシリティーズ、屋上サツマイモ栽培によるヒートアイランド対策効果の実証実験を実施2006/08/29, 15:05, 日経速報ニュース, 2131文字

発表日:2006年8月29日
屋上サツマイモ栽培によるヒートアイランド対策効果の実証実験

~芝を用いた屋上緑化に比べ蒸散量で約1.5倍の効果を発揮~


 NTT都市開発株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:三田 清)と株式会社NTTファシリティーズ(本社:東京都港区、代表取締役社長:森 勇)は、オフィスビルの屋上において、サツマイモの水気耕栽培システム(以下、本システム)導入によるヒートアイランド対策の効果を検証する共同実証実験を実施しています。
 サツマイモは葉面が蒸散することにより気化熱(水が水蒸気に変わる際に必要な熱)が発生し、大量の熱を吸収することから周辺の空気の温度上昇を抑制できます。この蒸散効果等を定量的に把握するために測定器を設置して検証を続けていますが、これまでの測定の結果、従来採用されてきた芝生による屋上緑化と比べ蒸散量で約1.5倍の効果があることが確認されました。
 なお、実証実験の最終結果は収穫(11月)が終わった後に公表する予定です。


1.背景とねらい
 都市部におけるヒートアイランド現象は大きな環境問題として取り上げられており(東京の平均気温は100年で約3℃上昇)早急なヒートアイランド対策が求められています。
 その対策の一つとしてオフィスビルなどに屋上緑化が少しずつ取り入れられておりますが、屋上緑化の施工実績は面積換算で約80%が新築建物で行われています。一方都市の大部分を占める既存ビルの屋上は未利用な場合が多く、有効活用が求められています。既存建物に適用するには屋根面の耐荷重の問題から、軽量・薄層型の芝生やセダム主体による屋上緑化が取り入れられていますが、管理方法や植物選定によってはヒートアイランド対策の効果が期待できないこともあると言われています。また導入後の栽培・手入れに手間とコストが掛かるため、そのまま放置されるケースも少なくありません。
 本システムは、土が不要かつ簡易なシステムで屋上緑化が導入できることから、既存ビルに容易に導入することが可能です。

2.システム概要
 本システムは、植物が必要とするミネラルなどの成分を含んだ肥料を水に溶かした"液肥"を栽培ユニットに循環させることにより、土を使わずにサツマイモを栽培するものです。 
 (別紙「システム構成」参照)

3.サツマイモ水気耕栽培の特徴
(1)優れた生成性
 ・1m2のユニットが約25倍の面積を緑化します。

(2)栽培が容易
 ・サツマイモは暑さや風雨など環境の厳しいところでも育成でき、病気にも強い特徴があります。
 ・栽培管理は容易で専門家でなくても育てることが可能です。

(3)優れた蒸散量
 ・葉面が蒸散することにより気化熱が発生し、周辺から大量の熱を吸収します。
 ・さつまいもの葉は大きく、また幾重にも重なり合っている為、芝生・セダムより単位面積あたりの蒸散量が期待できます。

(4)優れた遮熱効果
 ・さつまいもは40~50cmの高さがあり、また葉が幾重にも重なりあっているため、大きな遮熱効果が期待できます。

(5)植物に触れる癒し効果
 ・サツマイモを収穫することができるため、収穫の喜びや植物に触れる癒し効果が得られます。

4.効果検証(モニタリング)
 サツマイモ緑化区と緑化されてない無処理区を比較して測定しています。

(1)測定項目および測定器 
 1)外乱条件
  気象条件として,日射量、風速、風向、温度・湿度、雨量等を測定しています。

 2)蒸散量
  サツマイモ緑化区における蒸発散量は、水気耕システムへの補給水量を微小流量計で電圧パルスを測ることにより計測しています。

 3)放射特性
  正味放射量を測定しています。

 4)温熱環境
 (i)各部温度
  表面温度と高さ200mm、600mmの温度分布を測定しています。
 (ii)伝導熱
  各区に熱流計を設置して階下への熱量を測定しています。

(2)計測結果と効果
 これまでの測定の結果、本システムは芝を用いた屋上緑化に比べ蒸散量で約1.5倍の効果が確認されました。また、温度測定の結果、緑化されていない無処理区の屋上表面温度は最大55℃、サツマイモ緑化区では最大30℃となっており、最高で約25℃の差が測定され、高い遮熱効果も確認されました。
(実証実験の最終結果は収穫(11月)後に公表予定。)

5.両社の役割
 NTT都市開発は、所有ビルの環境改善、環境保護活動の推進・展開の一環として屋上サツマイモ水気耕栽培システムを設置します。
 NTTファシリティーズは、効果的なヒートアイランド対策ソリューションとしてシステム設置に関わるエンジニアリングの実証、データ実測による有効性の検証を行います。

6.今後展開
 システムの改良、コストダウンの検討を行い、市場から広く受け入れやすくヒートアイランド対策に有効なソリューションの一つとして開発を進め、他の対策と合わせ、各々のビルに最適なヒートアイランド対策を提供していきたいと考えております。

2006/08/27

Henri Charpentier

 Henri Charpantierは日本では誰もが知っているフランス系のお菓子屋さんとして有名である。東京都内で言うと、銀座や新宿を初めとするいたるところに店舗を構えているが、だいたいの店舗は、その門構えが凄すぎて、入店しようとする客は圧倒してしまいそうになる。特に銀座にある本店に行くと、周りにブティック店の店構えのように、通りに面しているところからはなかなか入店したくなくなる。それだけ門構えに威圧感を感じ、「買いたいんだったら入店してください。買わないで冷やかしでくるんだったら、入店しないでください」と言わんばかりの入り口だ。そこがお菓子屋なのにお菓子屋らしくないところなのだろう。単独の店だけではなく、東京都内のデパートの食料品フロアには、だいたい入店しているので、そちらに行くほうが気軽だ。単独の店構えの場合は、フランスのお菓子屋さんと同じように、ケーキだけではなく、アイスクリームやプリン、フランス独特のお菓子であるマカロンはあるし、クッキーもある。高級なお菓子であるなら、ここではなんでも手に入る。そういう店だ。ただ、デパートの場合、それほど店舗面積が取れない関係上、だいたいの場合がケーキ類のみが売られている。しかし、ここのケーキは、半端じゃなく美味い。どこの店に行ってもだいたい確実に美味い。そして、デコレートしたり、トッピングするフルーツが季節ごとに異なっているものを売り出すために、いつ行っても、違う味のケーキが売られていることに気付くだろう。そして、何処に行ってもいついっても美味いので、リピータの客を常に獲得しており、朝から晩まで店の前に人が途絶えたことがないと思われる。いつも混んでいるイメージがあるのはそのせいかもしれない。

 今回は友達と食べようと思って、横浜のそごうに行って、ここでロールケーキを買うことにした。季節柄、今回はマンゴーのロールケーキGenoise a la Creme (のの字ロール/アップルマンゴー)を選択。値段は1500円。マンゴーは今の季節だけ発売されているので、秋になったら売られない。写真のとおりに可愛いデコレートになっている。ロールケーキの上には、フルーツバターのコーティングがされており、その上に、マンゴーの肉片とクリームが上品にトッピングされている。ロールケーキ自体もクリームを巻き込んでおり、さらにマンゴーの果肉片もそこにふんだんに入っているため、見た目以上にマンゴーの存在を口の中で得ることは可能だ。しかし、バターの味が濃いために、マンゴーの味と競合してしまっていたような気がする。Henri Charpentier は客層および季節の果物に対して敏感にケーキを作っているため、秋になったら何をベースにしたケーキを発売するのか楽しみだ。きっと秋だから葡萄なのだろうか?

アンリ・シャルパンティエ

大曲の花火


   日本の三大花火大会は、長岡、土浦と大館で行われるものである。なぜ三大花火大会かというと、こでが花火師によるコンクールとしての花火大会なので、来年度以降、一般の花火大会で打ち上げられる色々な花火を試験的に打ち上げてみて、お客の反応を見てみようということになっているからである。数の多さから言うと、この3つには入っていない大阪のPL教団が打ち上げる花火大会は爽快だと思う。なぜならその花火大会は10万発もあげるのだから。宗教によって信者から集めてきたところの金の威力は凄いものだと改めて感じるか、または、こんなに凄い花火大会を開催できるPLというのはその教えが素晴らしいだと、いわゆる逝っちゃった人のような考えかに成るかは、その人の宗教的な考え方によるものだろうと思う。長岡の花火大会は8月のお盆前に終わってしまい、土浦の場合は季節はずれの秋に開催される。季節はずれというのは、日本の場合、「花火=夏の風物詩」という考えがあり、実際に花火大会が行われるのは、6月~8月の間が大半だからである。寒い空で花火を打ち上げるという文化がそもそもない。だから、大晦日から元日にかけてカウントダウンをする場合も、海外なら「おめでとう」を意味して花火が打ち上げられるというイベントがあったりするが、日本には冬には花火を上げても意味がないという精神的なものがあるために、大晦日のイベントとして花火が打ち上げられるというのを未だに見た事がない。そして、残った大館の花火大会は8月の終わりごろに打ち上げられる。  今回は、友達と一緒に念願だった三大花火大会を見に行くことにした。前から計画していたので、宿や新幹線などの交通手段は早くから取得ができた。なにしろ、三大花火大会なので、日本全国からこの花火大会を見に行く人は多い。近場の東京都内の花火大会でさえ、地元だけではなく、近県からの見物者を含めて例年100万人くらいくるんだから、いくら地方都市の花火大会とはいえ、あまりにも有名なので、バスをチャーターしたり新幹線で団体できたりする人が全国から集まってくることは予想していたからだ。長岡の花火大会のニュースが先に報道されていたのであるが、このときでさえ人数が多かったと記憶している。それだから、東京から多少遠いとは言えども有名な花火大会に来る人は結構いるだろうと思っていた。

 朝8時に友達と東京駅で集合。土曜日の朝というのは朝早い時間はどこかに出かける人たちで多いものだが、まさしく今回もそうだった。8時28分の東京駅発新幹線こまち7号に乗るために家を出かける。昨晩遅い時間まで起きていたので、超眠い。東京駅に行くまでの電車の中、うとうとしながら集合場所へ行く。この新幹線のこまち号で秋田まで行く。そういえば、秋田まで新幹線でいくのは初めてだったかもしれない。秋田には1度言ったことがあるが、そのときには、仙台に友達が住んでいたときに仙台に遊びに行ったついでに秋田まで車で行ったというだけなので、純粋に東京から一気に秋田というのは初心者だ。もうお盆の時期も過ぎてしまったので、東北方面へ行く田舎者は少ないだろうと思っていたが、甘かった。東京近郊の街である宇都宮や福島あたりにいくひとたちはたくさんいるわけで、そういうひとたちもこの電車に乗っていることをすっかり忘れていたのだ。東京を出発したときにも既に結構たくさん乗っていた。朝8時半頃だから、駅弁を買って電車の中でご飯を食べている人も多かった。我々4人組は電車の中に乗ると、そのまま最初は雑談していたのだが、だんだん眠気が増してきてそのままお休みーである。2列席のほうを陣取っていたので、向かい合わせ同士で座りながら、そのままおやすみーである。新幹線のスピードとその揺れは、眠いときには寝てくださいといっているようなもので不思議な感覚になる。大阪への出張時にも、良く思うのだが、新幹線に乗ると知らない間に涎を垂らして寝ているというのがある。みっともない話だが、どうやらあの揺れは個人的にはゆりかごのようらしい。ご飯を食べていない人が友達の中にいたので、そいつは我々が起きていたときに、早速ご飯を食べ始めた。何の弁当を買ったかは不明。最近、東京の駅弁は種類が増えたので、東京名物としてこの弁当というのが言えなくなったのが悲しいが、種類の豊富さもさることながら、弁当らしくない値段をつけて売っている弁当もあったりするので、客層もいろいろいるのだろうと思う。東京の中心ターミナルであるので、いろいろな人であるがいるのは当然だ。

 仙台を過ぎた頃から、電車に乗っているのが辛くなってきた。それもそのはず、この電車でまずは秋田まで約4時間も乗っていなければならないのである。飛行機なら約70分くらいの距離だろうが、さすがに新幹線といえ、距離が距離だけに時間はかかる。大阪に行くときの2時間半でさえ、嫌だなーとおもうのだから、4時間は苦痛の何ものでもない。景色もだんだん田舎らしいところを走っているので、たんぼやトンネルばかりで詰まらないし。眠気もだんだん覚めてくると、他にやることがないので、本でも読み出そうと思った。そうすると、やはり他の友達も「寝るには疲れた」といわんばかりに、だんだん起き出す。同じ姿勢で寝ているのはやっぱり疲れるものだ。新幹線は飛行機と違って、リクライニングが結構深くまで倒れるので、飛行機よりは寝やすいと思うが、それでも辛いと思う。さらに、電車の中は台湾の電車ほどではないが、冷房がガンガンに効いているので、意外に寒い。夏だから上にひっかけるものはいらないだろうと思っていたのが間違いだった。降りる寸前にはぶるぶる震えるくらいの寒さを感じてしまったのは言うまでもない。おかげで、少し体調を崩した気がする。

 秋田までは新幹線で移動し、そこからは特急列車の「かもしか3号」に乗り換えである。ところが乗り換え時間は経ったの6分しかない。秋田駅のホーム構造を全く分かっていないので、大丈夫だろうかと思ったが、大阪や東京の駅とは違って、やっぱり小さい駅なので、時間のなさを気にする必要がない。さらに、日本の電車は、世界の何処の電車に比べても時間だけはとても正確に到着・出発するので、電車が遅れるということを全く予想しなくて良いのはいい国の交通網だと思う。さて、その特急電車は秋田から目的地の大館まで約80分である。さすがに1時間程度の電車では、乗り換えという刺激もあったので、眠くなかった。電車は初めて乗る田舎特急電車では有ったが、シートが結構綺麗でびっくりである。

 駅に到着したら、駅から線路沿いに4分ほど移動したところにある「ロイヤルホテル大館」に到着。ホテルは当初から「寝るためだけの場所」と考えていたので、値段は安くて狭くてもいいと思っていた。値段も朝ご飯がついて4500円というリーズナブルさに感激していたし、さらになんといっても天然温泉付きというおまけが安いにもかかわらずついているのが嬉しい。ホテル到着が15時頃だったので、意外に時間が掛ったなーという気がした。少し休憩して、さっそく花火会場の場所へ移動しようということになった。ホテルの人に場所を聞いていたら、「早く行かないと場所がなくなっちゃうよー」という。こちらは東京の花火大会に慣れているので、場所捕りなんか簡単だいっと舐めていた。だから、1時間くらい休憩して、おばさんから花火会場が歩いて30分くらいでいけるというのがわかったから、4時くらいに出発すれば良いだろうと思っていた。荷物を置いて、すぐ出発するのもよかったのだが、駅近くにスーパーがあるのを発見したので、そこで買出しをして、そのまま会場に移動しようと思っていた。その前に、疲れたと言って寝ちゃうのがいたので、仕方なく4時ごろ出発するまで個々で休憩ということに。部屋はツインを2部屋取っていたのであるが、相方が寝てしまったので、つまんないなーとおもい、その間に持ってきていたPCを出して、blog の編集とアップロードをしていた。

 4時になったので、さて出発とホテルを出る。スーパーで現地で食べるものや飲み物を買出しに行く。敷物については、東京から持ってきていたので、それをスーパーにまで持っていく。全員それほどお腹が空いているわけでもないので、それほど買出しの材料は無かったのだが、それでも30分も歩いていかねばならない場所は少し遠い。会場近くになってくると、会場へ向かう人たちがうようよ居る事が分かる。だから、どこが会場になっているかは直ぐにわかるのだ。

(更新途中)