2007/05/12

マルタに行く決心

ゴールデンウィークにヨーロッパのマルタ島へいく旅行を計画し、それを実行。なにを血迷ったか、なぜマルタ島なのか、今となってはもう理由がわからなくなってしまった。ただ、ヨーロッパの有名な都市とは違い、もともと首都が何かもわからないくらい日本人には無名な場所なので、当然、日本からの直行便は無い。ただ、ゴールデンウィークに出発することを考えると、2月の中旬頃から航空券の予約をしなければならないと思ったので、結構前に予約を行うことにした。正直、この2月頃には、最終目的地の候補としてマルタは挙がっていたが、マルタだけじゃなく、他の場所も考えていたのだ。でも、ヨーロッパの歴史有る都市にいくことだけは決めていたので、そう考えた場合、一番航路があるだろうとおもっていたのが、世界最大の航路を持つルフトハンザ航空だから、フランクフルトまでの航空券を予約しておけば、なんとかなるだろうという安直な考えで、まずはフランクフルトまでを買うことにした。ヨーロッパ内の航路の予約は、それほど前もって予約しなくても良いので、フランクフルトまでが確保できた後に最終目的地を決めようと思った。ただ、マイルを貯めるための「修業」でもあるので、毎回のとおり、シンガポール経由でフランクフルトまでの予約を行う。例によって、東京=シンガポール間は、シンガポール航空を利用なので、2月の段階では予約が取れず、キャンセル待ち。だいたい1ヶ月くらい前になると、旅行会社間の精査がはいり、東京=シンガポール間の航空券も取れた。1が月くらい前になって、マルタ行きを決めたのだが、調べれば調べるほど、情報が少なすぎて、マルタで何をすれば良いのか困った。ヨーロッパなら大抵はガイドブックがあるのだが、マルタの本は本当に少ない。だいたいの国を網羅している「地球の歩き方」くらいがマルタを日本語で紹介しているガイドブックであるが、あとの一般ガイド本を見つけることがそのときには出来なかった。地球の歩き方も、南イタリアと抱き合わせになっているために、情報量もそれほど多くない。これは困ったとおもい、探しに探した。確かに、英語版のロンリープラネットには、マルタで1冊の本もあるのだが、所詮英語版。パラ見をするには、少し不便なガイドブックである。英語を訳すのに苦労はしないのだが、日本語のガイドブックのように斜め読みが出来ないのが辛い。それでアマゾンのようなところで検索してみたら、マルタだけを紹介している本を見つけた。それは、前のブログにも書いた本の類である。

ウェブで色々な人の旅行記を見たのだが、どれも上述のガイドで書いている域を越えている詳細の情報は無い。結構これは現地にいったら困るだろうなという直感はあった。ただ、無いものは仕方ない。あとは出たところ勝負だろうとおもったし、何をマルタ島で行うかによって、その情報の不便さは克服できるだろうと思っていた。

マルタは、古代文明からキリスト文化と、歴史を凝縮した場所だということが色々な文献を見る限りうかがえる。日本人やアジア人が大好きなショッピングは残念ながらマルタでは出来ない。そんな店がほとんど無いからである。だから、年間日本人観光客の数も、ヨーロッパなのに超少ない。基本的に日本人はヨーロッパの歴史と文化を余り知らないので、歴史と文化がどっぷり詰まっているところに行っても、何をしたら良いかのか輪から煮のだろうと思う。だから、マルタに行くまでには、マルタに関する歴史はよく勉強したと思う。特に、マルタの騎士団と呼ばれている人たちのことについては、これを機によく理解できたと思う。調べれば調べるほど、マルタという国がヨーロッパでも特別な場所なのだということが良く分かってきた。そうなると、マルタを選んで正解だという実感が湧いてくる。

フランクフルトからマルタまでは、同じスターアライアンスであるルフトハンザ航空で行く。同じルートには、マルタのナショナルフラッグであるエアーマルタもあるのだが、それは選ばなかった。乗り継ぎについての話は別途記載する。

2007/05/11

シンガポールF1-GP開催決定

シンガポールでF1のグランプリレースが行われることが決定になった。ところが、これがモナコと同じ市街地コースを利用とすることになるそうで、ここまで聞いたら、あーっ、そうなんだーで終わっていたニュース。ところがこのニュースのメインは別のところに有る。それは、F1のGP史上、初めて夜間レースになるということだ。F1じゃない自動車レースでは、ナイターレースはいくらでもある。インディーカーレースやル・マンなんかは24時間レースであったりするので、当然このレース内では夜間の時間にもレースが行われる。が、これらのレースは、あくまでも、サーキット場の中だけのことだし、レースで使われる車も夜間対応ができるような車であったりするものだ。ところがF1のレースを夜間に行おうとすると、車のレギュレーションから何から何まで結構面倒くさいことを決めておかないといけないような気がする。1つのレースのために替えるのは大変なことだろうと思うし、さらに市街地コースを使うと言う事は、ナイターレース用に、ライトの整備にも十分に配慮しなければならなくなる。


さらに、予定されている市街地コースのルートも発表になっていたので、確認してみた。海岸沿いを走る部分は、なにも問題ないと思うが、問題は、City Hallあたりをメインに走ろうとしていることだ。一度でもシンガポールに行ったことがある人なら分かるだろうが、Raffles Hotel と City Hall のあの狭いところをレースに使うというのは、無謀じゃないだろうか?それも直線コースで「通る」だけなら、まだいい。なんと、カーブをする場所として使われるということらしい。どちら周りでレースがやられるのかしらないが、もしかしたら、伝統的なRaffles Hotelが、岸和田のダンジリ祭りあとの沿道の家のように、毎年こなごなになるのではないだろうか。


さらに、ご丁寧にも、戦争後独立記念塔が建っている場所を掠めていく。これって、日本人ファンに対するかなりの侮辱だろうと思う。どうせするなら、セントーサ等だけを使ってやればいいのにとおもうのだが、なぜに市街地コースに拘るのだろうか?市街地コースでもいいとおもうが、それなら昼間にしろとおもう。レースをヨーロッパが昼間になることを配慮したそうなのだが、単にレースを開催することによる広告費とリピータが居ないシンガポールとしては、リピータを増やすために「ねた」にしたいために開催するのだろうと思う。単純に言えば、中国人的発想の「金儲け」のためにやるのだろうとおもう。だが、シンガポール政府としては、レースを金儲けの手段として「魅力的」とおもっただけで、レースのことをまったく知らないド素人で、レースを開催しようとしているために、「夜間の市街地コース」と無謀な挑戦に挑むのだろう。5年間もするそうなのだが、1回目のレース後、必ず、世界から「笑われる」ことが用意に想像できそうだ。他人に笑われることが大嫌いな中国人気質であるシンガポールの人間にとって、これらの嘲笑に対して我慢できるのだろうか?


ただ、夜間にレースが行われるからということで、ちょっと楽しみな点がある。夜間に本番のレースがあるのであれば、昼間の暇な時間帯に、レース前の華やかなイベントがありそうだ。祭り好きの中国人のことだから、有意義かどうかは別にして、それなりに騒々しいイベントが昼間には行われそうだ。それだけは看てみたいな。


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F1初の夜間市街地レース、08年からシンガポールで
【シンガポール=野間潔】シンガポール政府は11日、自動車レースのF1を2008年から5年間開催すると発表した。欧州などで昼間にテレビ放送できるよう考慮し、世界初の夜間市街地レースになる。最初のレースは08年の9月か10月を予定。開催費用は約7000万ドル(約84億円)で、約10万人の観客を見込んでいる。
http://sports.nikkei.co.jp/news.cfm?i=2007051106438n0