2010/04/29

上海万博

中国はオリンピックと万博という2つの国際的イベントを成功するために、ここ数年の経済発展を必死になって続けてきたという感がある。2008年の北京オリンピックは、世界中を敵に廻しながら、中国=世界一という印象を世界にアピールさせるために、聖火リレーのときから前代未聞の軍警と一緒に世界中に遠征し、各地では、共産党政権の指令により、現地在住中国人を総動員して、どこの国を聖火リレーが通過しても、中国の国旗と警備員以上の頑丈なガードをリレー走者に対して行って居たりしたのが、連日連夜報道されていた。特に長野での聖火リレー通過は酷すぎた。日本中から中国人留学生を中心とした中国人を万単位で集め、さも、長野が中国の都市のようにあるかのように、あちこちで中国の旗がひしめいていたし、フリーチベットを掲げていた世界からやってきた人たちと大喧嘩を路上で行っていた。開会式からダメダメさが世界中から報道されると、中国の何よりも大切にしていた面子が潰されたとして、意味不明な反撃報道をしたりしたのは、ほとんどガキが大人に対して、意味不明な反抗をしているようにしか見えなかった。

さて、北京ではいちおう成功したあとに、昔から経済的に発展していた上海が、これまた世界にアピールするためのイベントである世界万博がいよいよ5月1日から始まろうとしている。2005年と2006年の2回、上海に行ったことがあるのだが、そのときから2010年の開催に向けて、国際的に「まともな人たちが住んでいる」ことをアピールするために「七不運動」を行うため、地下鉄の車両内のテロップやら壁広告などのでかでかと宣伝がされていた。そのときの「七不運動」は次の通り。

1. その辺に痰を吐かない(痰はティッシュに吐き、ハンカチに吐いた場合は後で洗うこと)
2. ゴミのポイ捨てをしない(ゴミはゴミ箱に捨てる、またはビニール袋に入れ指定の場所に捨てること)
3. 公共物を大切に(公共物を大切にし、落書きなどの行為は阻止し、批判し、共に協力しあうこと)
4. 緑を大切に(積極的に緑化運動に賛同し、一人一人の自然保護意識を高めること)
5. 交通ルールを守る(歩行者は歩道を歩き、道路を横断する時は歩道橋または横断歩道を渡ること)
6. 公共の場でタバコを吸わない(公共の場でタバコを吸わないとは大いに禁煙を推奨し、喫煙者は指定された場所で吸うこと)
7. 汚い言葉を発しない(話をするときは文明、適切、礼儀を心がけること)

すごく当然のことを長い時間かけて、野蛮人も同然だった中国人の性質・性格・生活態度を西洋なみにしようと努力した結果、2010年の万博の年にどうなったのかなーと、経済発展が激しい上海の様子をテレビでみつつ、開幕直前の上海万博の事前展覧会の様子が報道された。

やっぱり5000年の野蛮人的生活スタイルというのは、数年で改めるということは中国人には無理なのだということがよくわかった。

まず、開門前の長蛇の列で、割り込みはする。「いつまで待たせるんだ」と開門時間が決まっているのに、自分の思い通りに行かないとすぐにぎゃーぎゃー騒ぐ。万博を政治的に利用したいという思惑から、入門時には、荷物検査をさせる気持ちはわかるが、その締め付けがきつくて、余計暴動化するくらいの長蛇の列をつくる結果になった警備の馬鹿さ加減。トイレが我慢できずに、そこらじゅうで用を足している野蛮人。道路は公共のものという考え方が、「全員が気持ちよく使うためのもの」という理解ではなく「自分のものじゃないから、好き勝手に使ってもいい」という考え方を持っているので、ゴミ箱の存在は関係なく、適当な場所に大量のごみを捨てているし。各パビリオンで長蛇の列ができるから、待たなくても入れる、ディズニーランドの「ファーストパス制度」を取り入れたのはいいのだが、そのパス発行に不手際があり、券売機の前で大乱闘や奪い合いを行ったりしているし。

どこが「文明人」になろうとしていた中国人なのだ?とテレビ画面を見ながら思った。世界中で中国人=野蛮人なみの生活様式を断行しているということが報道されてしまった。特にBBCなんかは、「大丈夫か、上海万博?」という題名で報道されていたし。

日本の夏休みを挟んで半年くらい開催されているとのことなので、日本からもたくさんの観光客が見に行くんだろうと思う。が、あそこは中国であって、まともな国ではない。台湾のような秩序と文化的で民意的なところとは、まるっきり違うのだ。それでも見に行くのは勝手だが、あの国に行って「また行きたい」という人が意外に少ないとおもう。

上海万博の始まる前に、テーマ曲のパクリが発覚し、中国政府もろとも珍しく謝罪をしたが、当の作曲家は「インスピレーションを得た」と意味不明な弁明をしていて、絶対に謝らなかった。中国人は絶対に人に謝らない。特に公の前で馬鹿にされたりしたら、余計謝らない。こんな縮図の中に中国の本質をいろいろな面で見た気がする。

あと、上海万博委員会が、開催中の日本人来場者数の予想数を300万人と言っていたが、こんなに日本経済が不景気もいいところになっているのに、だれがそんな上海ごときにいく余裕のあるひとがいるんだろうか?と疑問に思う。もし、本当に委員会発表で「300万人」という数字が出たら、絶対ウソだ。だいたい、この「3」という数字を出すこと自体が、またでたらめな数字をだすのが好きな中国のやることだなと、すぐに感じた。あの南京大虐殺の数も、最終的には30万人と言うようになったし、殺された数が当時の人口よりも多いってどういうこと?という質問に対して、まともな答えをいまだにしていない中国はでたらめの王国である。


上海万博公式サイト(日本語)
URL : http://jp.expo2010.cn/

マレーシア再び

今年のゴールデンウィークは日程の並びがとても良かったので、少し年次休暇を使っただけで11連休になる夢の日程だった。こういう長期の休みができるのであれば、ぜひともヨーロッパに行きたいというのが常に思っていることである。そこで、今回は最初、ハプスブルグの影響下であったスロベニアとクロアチアに行くことを計画してみた。しかし、どちらの国に行くにも直行便は当然無く、ヨーロッパのハブ空港を経由せねばならない。それは良いとしても、行きたいところは、スロベニアのリュブリャナ、クロアチアのザグレブとドゥブロブニクと3箇所を廻ろうと思った。リュブリャナとザグレブ間は首都間交通網が発達しているので、飛行機や電車やバスでいけるが、孤島のような場所になっているドゥブロブニクを入れようとすると、どうしても、一度はザグレブを経由せなばならないのが面倒くさい。片道はザグレブを経由したとしても、復路でまたザグレブを通るなんていうのは面倒くさくてならない。移動だけで時間がもったいないとおもったので、あっさりスロベニアをやめることにした。便数と乗り継ぎの少なさを考えた場合、一番良いルートは、ミュンヘン経由でザグレブとドゥブロブニクを廻り、ドゥブロブニクからミュンヘン経由で帰るルフトハンザルートだったので、これで航空券を予約しようとした。が、2月に行ったのに全然空いていないということ。なんでだろう?

そこで取れないのも癪なので、別の目的地を第2候補として考えていた。一度もまだ足を踏み込んでいないピレネー以南の場所である。定番であるバルセロナとマドリッドに行こうとなぜか思い立ち、安さだけでシンガポール経由のバルセロナ行きの航空券を予約することにした。こちらは、予約時に、帰国便のシンガポールから成田だけが空いていたのであるが、もちろんキャンセル待ちにしようとおもった。たいてい、1ヶ月前と2週間前に精査が入るので、そのときに「プッシュをお願いします」と旅行会社に言っておけばなんとか毎年何とかなっていたのを知っていたからだ。

ところが、今年に限って、一向にルフトハンザのルートもシンガポール航空のスペイン行きも全然良い知らせが来ない。来たとしても、シンガポールから成田までの飛行機がとれましたーくらいである。出発1ヶ月前を切ったときには、まだ待てると思っていたが、さすがに2週間を切ったくらいから、もう待てないと思い始めてきた。

そこへ、さらなる追い討ちをかけるような事件が勃発する。そう、アイスランドの火山爆発だ。噴煙と火山灰のせいでヨーロッパの航空事情を911テロ以来の大混乱に陥れたあの火山爆発である。イギリスあたりだけが動かないと騒いでいるのであれば、知ったこっちゃ無かったが、ヨーロッパ大陸の大部分が停止してしまったような状況に陥ったし、いつ再開するのかわからないというような情報が入っていたので、いっそうのこと目的地をヨーロッパからアジアにしちゃおうかと考えた。でも、最後まで諦めたくなかったことも脳裏の半分にあった。常にバルセロナの空港サイトを見て、発着状況をチェックしていたし、クロアチアのほうはほとんど行く気がなくなっていたが、いちおうチェックもしていた。シンガポール航空の場合、全く運行中止になった様子がなく、通常ミラの経由でバルセロナにいくところを、ミラノは通過する運行形態になっても、いちおう運行していたのだ。だから、シンガポール航空の便はとれるものだと確信していたが、10日くらい前になっても全然旅行会社から良い返事が無い。「空かないんですよねー」とのこと。

そこでシンガポール航空で成田とシンガポールの往復便だけは席が確保できていたことを良いことに、目的地を前から行きたいと思っていたのに、まだ行っていなかった、ボルネオ島とマラッカというマレーシアの全然違う雰囲気の場所2箇所にいこうとおもった。この2箇所で11日間というのはかなり贅沢な使い方だと思う。しかし、こんなギリギリになって航空券を購入するとなると、実はめちゃくちゃ高いようで、たかがシンガポールに行くだけなのに往復だけで10万円を超えていた。安い時期に行く値段の3倍もある。シンガポール経由でマレーシアにいくと、さらに5万円もすることがわかり、そんなのほとんど正規の値段ではないか!とおもったくらいなので、どうにか別の方法はないかと考えたところ、マレーシア人の友達から「エアーアジアを選んでみたら?」と薦められた。のちほどエアーアジアのことを記載したいと思うが、こういう航空会社があるのは本当に便利で快適だった。

次に泊まるところなのだが、ボルネオではコタキナバルのどこか、マラッカは市内の交通の便がいいところを選ぼうと考えた。ボルネオはリゾート地の入り口であるために、結構ホテルがたくさんある。今回はボルネオのジャングルに行ったりするつもりは無かったので、それならリゾート気分がのんびりできるような場所を選んでみることにした。しかし、マレーシア人からしきりに「ジャングルに行け」とか「北ボルネオ岬に行け」とか「クチンのログハウスに行け」とかいろいろ言われるのだが、それをすべて却下した。しかし、コタキナバルの街中を散策しようという気は無かった。それは街中は何も無いことがわかっていたからである。そこで空港はコタキナバルだとしても、泊まるところはそこからタクシーで40分くらい離れているトゥアラン(Tuaran)にあるシャングリラ・ラサ・リア・リゾート(Shangri-la's Rasa Ria Resort)を選ぶことにした。しかし、北ボルネオ岬のほうも実は泊まる場所としてはいいところだと、案内で紹介されている奇麗な海を見たらちょっと思ったのだが、外務省のマレーシアに関する渡航関連情報サイトを見ると、なんと「海賊がでるから気をつけて」と書いているではないか。いまどき、海賊?とおもったが、マラッカ海峡はそういえば、海賊がとても多く出没する場所であることは有名であった。が、今回はマラッカ海峡ではなくボルネオなんだけどなーとおもったら、どうやらフィリピンを本拠地とする海賊もでるとのこと。映画みたいな海賊が出てくるのであれば、それは見たいと思ったが、身包みはがされても嫌なので、避けてみた。

マラッカは安いホテルは内陸のほうにあるのだが、それだと観光地にいくにはとても不便だ。やっぱりメインの観光地であるオランダ広場か、もしくはチャイナタウン内のどこかにしようとおもった。たぶん一番便利な場所にあるホテル・エクアトリアル・マラッカ(Hotel Equatrial Malacca)にした。

シンガポール経由で行くために、東京から行く場合と帰国前にどうしてもシンガポールで宿泊しなければならない旅程になってしまったので、今回のシンガポールは、いつもでは使わない場所にしようと考えた。最初はメルキュール・ロキシー・ホテル(Grand Mercure Roxy Hotel)ニュー・マジェスティック・ホテル(New Majestic Hotel Singapore)を選ぶことにしたが、特に後者は別途記載したいが変なホテルだった。

以上のことで結果的に組んだ旅程というのは次の通り。

4/29 (Thu) SQ 637 NRT 11:30 -> SIN 17:40
Grand Mercure Hotel Singapore 泊
4/30 (Fri) AK 6274 SIN 17:35 -> BKI 19:50
Shangri-la's Rasa Ria Resort 泊
5/4 (Tue) AK 5123 BKI 10:55 -> KUL 13:25
Hotel Equatorial Malacca 泊
5/7 (Fri) バスでマラッカからシンガポールへ
New Majestic Hotel Singapore 泊
5/9 (Sun) SQ 12 SIN 09:40 -> 17:25

マレーシアからシンガポールに戻るときにもエアーアジアで移動することも考えたのだが、いちいちクアラルンプールを経由しなければならないというのが面倒くさいとおもったのと、バスで一度シンガポールとマレーシア間を移動してみたいと思ったことがあったので、今回はバスで移動することにしてみた。

いずれにしろ、ボルネオ島とマラッカに関しては、首都よりも断然情報が少ない。その少ない情報をどのように使うかというのは、本当なら徹底的に調べればいいと思うのだが、面倒くさかったので、現地の人に聞くことでそれは対応することにした。これがまた今回はとても大当たりした

八重桜の豪快さ

以前、新宿御苑でのクソ寒い中の花見について書いたが、やっぱり花見の時期は、満開に咲いているときより、散りはじめているときが一番いいと思う。そして、その散りはじめと同時にやってくるのが、花びらが多く、見た目が豪華に見える八重桜の満開の時期だろう。ソメイヨシノの桜は、たくさんの花びらが集まれば、八重桜に負けずと豪華にみえるのだが、なにせ色が薄く、花びらの数も少ないので、桜の木が多くないといけないのと、咲いている桜の花の数が多くないと結構見た目が良くない。ところが、八重桜の場合は木が単独で咲いているとしても、それだけで豪華に見えるし、桜の花同士がかまった場合には、豪華さがさらに増して見えるから、こちらのほうが好きだ。ただし、散り際が良くない。ヨメイヨシノの場合は、1枚1枚の花びらがばらばらに散るのに、八重桜は、花びらの塊のまま散ってしまうところが嫌なのだ。

桜といえども一長一短があるんだなとおもう。

トリカゴ放送(Podcast)


ポッドキャストの旅関係の番組は、探してみると、意外にまともな番組は少なく、以前ブログでも記載した「世界一周たびたびニュース」くらいかなーと、最初は感じていた。ところが、探せば結構実はあるもので、その中で個人的には次回の放送が毎回楽しみで仕方が無いような日本語の番組として、「トリカゴ放送」もご紹介したいと思う。

「世界一周たびたびニュース」が3人のメインのかたのおしゃべりを中心に話があちこち点々し、散漫になったところで「では、また次回」と、あれもこれもと話題があるような内容になっているのだが、「トリカゴ放送」のほうは、メインで話すのがヤマモトさんという高知出身の男性が、いろいろなゲストを呼んで、最初に決めたテーマについて話を進めていくものである。毎回違う人がゲストで出演するっていうのはすごい人脈とバイタリティだなと感心する。ゲストで来るということは、ヤマモトさんの人柄にほれ込んでいたり、ぜひ友人としてこれからも付き合っていきたいと思った人たちなんだろうと思う。そうじゃなければ、一度きりの出演で二度出演するということはないとおもうし、だいたいそのゲストに出てくる人たちが、ヤマモトさんの個性が呼んでいるのか、かなりインパクトとおもしろい人たちばかりが出てくるので、よくもまぁ、これだけの人材を集まったものだと驚く。

この中で登場する方で、特に好きなのは、エロネタ満載のジュンさんと、ヤマモトさんの先輩にあたるかたでいらっしゃる中谷さん、それと、池袋で塾をやっているゆげさんの三人だ。そういえば、このトリカゴ放送は、登場するゲストのひとたちは全員男ばかりなのが気になる。まぁ、それはいいとして、この3人の方が出演されるときには、今回はどんな話になってしまうのだろうか?と本当にわくわくする。ジュンさんの「ヤルために海外に行く」というのも、個人の趣味なのであろうが、これはなかなかタメになった。実際にあちこちの国でやりまくって、それぞれの国の特徴をセックス系から分析するというのは、なかなか普通の人にはできないことだと思うし、実体験による分析であるため説得力がある。まぁ、たまに、それは偶然だろうという面も見えなくも無いが、それはご愛嬌。塾で歴史を教えているゆげさんの話は、非常に頭の整理をするうえでは、有益な話だ。全部教科書や本で書かれている話であるので、知らないことはないのだが、世界を東西と時間の古今の2つの軸で物事を整理して、そして本ではなかなか行間を説明しないところを補足していながら歴史を伝えているというのは、本を読むのが嫌い無い人でもぜひゆげさんの塾に行ってみたらいいのではないだろうかと宣言をしたくなる。中谷さんは、ボツトクに話す方ではあるが、しっかりした考えを持っている方であるというのは話し方とヤマモトさんの弾丸トークに対しても度々諭すような物言いをするところで理解できる。

ヤマモトさん本人も主にヨーロッパを中心にバックパッカーを長期間に渡って実践した経験をもつかたで、この番組の初めのほうの回では、実況中継に近い生のヨーロッパ情報を、現地で知り合った日本人の方たちと放送しているので、聞くのが楽しい。本当に飲み会の席で、放送を録音していますーというのが、よくわかる雰囲気がまた良いのだ。

旅行という面から世界と日本を見つめて歴史や現状を分析したりしていることも聞いていて楽しい要素だと思うが、そんなの旅行や歴史には全く関係ないだろうという話もたまに出てくるところもおもしろい。スポーツものやゲーム、そしてアニメと漫画の話が出てくるときには、旅行に興味が無い人でも聞いていて楽しいと感じることができるのだろうと思う。が、やっぱり、それだけ多くの話題ができるのは、これもヤマモトさんが多趣味・多興味のあるひとなのだろうというのは想像できる。

個人的にはトリカゴ放送が他のポッドキャストとちょっと違うなと思うのは、すべての回の過去放送が全部残っていることだろう。iTuneで全部落とせるところが素晴らしい。ポッドキャストの番組にとっては、最近10回くらい分しかダウンロードができないというものもある。これはアーカイブを保持することができるサーバの容量の問題なのだと思うが、トリカゴ放送の場合は、きっとヤマモトさんが自前のサーバを保有しているか、もしくは巨大なストレージを借りているのだろうと思う。200回以上も放送をされている番組は、多種多様なポッドキャストの番組の中では特殊だと思うし、全部今でも聞けるというのはうれしいことだと思う。全部聞けるので、ヤマモトさんがこのトリカゴ放送を大切にそして、時にはやけくそになって放送している、その違いが手に取るようにわかるのでぜひ聞いてほしいと思う。

それと、ヤマモトさんの声は、大学のときの先輩の声にめちゃくちゃ良く似ている。その先輩も高知出身のひとだったから、土佐弁のしゃべり方のために似ていると感じるのかなぁー。その先輩が今どこで何をしているのか、ヤマモトさんの声を聞くたびに考えてしまう。

トリカゴ放送
URL : http://www.tkago.net/blog/

アイスランド火山灰と回避


毎年ゴールデンウィークの時期は長期休暇が取れる時期だからということもあるので、ヨーロッパに行くことにしている。しかし、今年のゴールデンウィークは、どうやらヨーロッパに行くことはやめたほうがいいかもしれない。それは、アイスランドで発生した火山がその噴煙の影響により、ヨーロッパ中の空港が閉鎖に追い込まれてしまったからなのだ。

アイスランドといえば、火山と温泉と金融破たんをしてしまった国として有名である。特に金融で国を活性化する前は、国民ほぼ全員が漁民だったという国であり、日本へも多くの海産物が輸出されていたところでもある。そんなところでは、火山が起こったというのは、まぁ、日本で火山が起こるようなもので、別に驚く要素でもない。ところが、北大西洋海流と偏西風の影響というのは、高校の地理の授業以来まったく気にしたことが無かっったが、この偏西風で舞い上がった噴煙がイギリスを中心に大陸ヨーロッパの広範囲に降り積もってしまったというから驚きである。

火山は一度爆発すると、いつ収まるのか誰もわからないものだ。頻繁に噴火を起こしている鹿児島の桜島なんか、傍に住んでいる住民はほぼ毎日火山灰に悩まされて生活をしている。生活ごみとおなじように火山灰をごみとして捨てるという習慣がある。しかし、それは火山灰に慣れた世界でも悩まされるのに、普段火山や地震と全く関係ない人たちにとっては、火山灰は、未知との遭遇に近いものが遭ったのだろう。火山灰が飛行中のエンジンにこびりついて墜落してしまったことが有るという事件が大々的に流布されてしまって、最終的には西ヨーロッパから東ヨーロッパまで広範囲に空港閉鎖だ。

こうなったらヨーロッパを旅行中の人は、足留めしなければならない。大混乱発生だ。その様子はテレビで連日放送されていたからよくわかる。特に陸の孤島になっているイギリスの場合は、大陸からの客がTGVに乗ろうとロンドンの駅に殺到する様子も流れていて、中国の年末の帰省ラッシュより酷い状況になっていた。

しかし、報道ではあまり行われていなかったが、実は南ヨーロッパのほうはあまり火山灰の影響はなかったようで、バルセロナやナポリ、アテネのような場所は空港が閉鎖されていなかった。だから、なんとかバスや電車で乗り継いで、バルセロナあたりまで来れば、なんとかして帰れる手段はあったのかもしれない。ただ、旅行者にとっては余計な出費が必要になってくるわけで、特にツアーに参加している人にとっては、そんな余計な費用をかけるほど余裕は無い。

ヨーロッパ中の空港で、どこの空港が再開したかとか、どこの航空会社は運行を再開したかというのは、テレビや新聞では情報量がとても少なかった。ところが今回のこの騒動で大活躍をしたのが、Twitterだったと思う。ヨーロッパの主要航空会社は、会社独自のTwitterアカウントを持っているようで、それでTwitter経由でコメントを随時発表していた。特にルフトハンザ航空の対応が素早かった。航空会社の手配したバスが運行をするので、フランクフルトまで帰りたい人は、早い者勝ちで何駅まで来てねーというような内容を流していたからだ。それと facebook でのコメントを利用した情報提供というのも新しい情報提供手段だというのを感じた。だから、これらの新しい情報提供手段で頻繁に情報を収集していた人は、早めに大混乱から回避したようだ。航空会社の公式サイトには全く情報として載っていないのである。

これから地震や大災害があったときの通信手段として、TwitterやFacebook をつかうことと、Skypeは必須アイテムになるのではないだろうか。

アンナミラーズ

品川に久しぶりに用事があって行ってみたのだが、新幹線駅ができてからの品川は本当に綺麗になったと思う。それまで、高輪口のプリンスホテルがあるほうは、ホテルがたくさんあることもあるし、卒業式後の謝恩会(とは卒業大学では言わない)が実施されたところもでもあるので、なじみなところだ。もっというと、かつてプリンスホテル内にスケート場があったときに、よくアイスホッケーの練習に通ったときに使ったところなので、本当に品川はなじみのある場所だった。しかし、アイスホッケーの練習は、朝早いか夜遅い時間でしか練習ができなかったので、まともな時間に品川に行ったことが無いというのも正直あった。

WINGが現在でも存在する高輪口は、かつてのお洒落な感じは全く感じられないと今回思った。打ち合わせで食事後に、ちょっとお茶でもしませんかと誘われて入ったところが、そのWINGの中に存在して、目が飛び出そうになるくらい吃驚したのが「アンナミラーズ」である。

アンナミラーズといえば、かつて、店員の女性が超ミニスカートを履いて給仕していることで話題になり、エロ学生やらエロリーマンが、甘いものの好き嫌いは関係なく通っていた人も多く、勝手にエロ系ファミレスというジャンルを作って呼んでいたところである。昔は、あちこち、幹線道路や駅前など、至る所にアンナミラーズは存在しているにも関わらず、最近そういえば見ないなーと、その存在自体も忘れかけていたころに、品川で見つけたので吃驚した。

しかし、昔は超ミニスカートだと騒いでいたのだが、いまとなっては、そのスカートの丈に関して、全く「短い」という風には思わない。むしろ、なんで昔は、こんな程度でぎゃーぎゃー興奮していた人が多いのだろうかと可笑しくなってきた。いまは、単なるミニスカートではなく、メイドカフェみたいな変わった趣向のカフェも出てきたので、そのようなコスプレが世の中にたくさんあることに見慣れてしまったために、ミニスカートだけということには飽きとか物足りなさを感じるようになってしまったのだろうと思う。それなら、まだ昔のバドガールみたいな格好のカフェがあったほうがウケる事だろう。

そう考えると、もうすでにアンナミラーズへ、用も無いが行ってみようかという、意味不明な目的で、アンナミラーズを数多くある喫茶店・ファミレスのなかで選択の中の1つとして選択する人がいなくなったことが、業績が悪くなって、アンナミラーズの店自体が、年を追うごとに閉店に持ち込まれてしまった原因なんだろうと思う。

アンナミラーズの印象としては、個人的には、コーヒーを注文したときに、普通のコーヒーカップではなく、甲高になった変な形をしたカップで提供されていた印象があったが、今回もやっぱりその歴史はまだ続いていたことが再確認できた。しかし、時代の流れからか、すでにコーヒーについては飲み放題になっていた。何度も何度も、もうお腹ポンポンだよーと言いたくなるくらい、「おかわりいかがですかぁ?」と言ってくる店員に、最初は「よろしくぅ~」と愛想を返していたが、いい加減しつこいので、最終的には「うざいな」と思うようになってしまった。

ファミレスは、いろいろな客が来るところでも有る。デニーズやロイホがいまでも健全に営業しているのは、やってくる客のニーズを何に合わせているのかということをわかっているからいまでも営業をしているのだろうと思う。アンナミラーズの最初の営業目的が今となっては知らないが、ある程度営業起動が乗ったあとは、ミニスカートを見るためにやってくるのが客の目的であるということが、店としてはわかっていたんだろうとおもう。それなのに、客のニーズが年々変わってくることに対応できなかったのが、経営不振に陥った原因なんだろうと思う。

あとで、ウィキペディアで調べてみたら、いまの経営は井村屋が母体だったらしい。でも、アンナミラーズに「ご飯」や「スイーツ」を期待していく人は過去には居なかったとおもう。味自慢でがんばろうとしても、アンナミラーズには誰もそれを求めていないからだ。


アンナミラーズ - ウィング高輪店 -
URL : http://www.wing-net.ne.jp/takanawa/shop/sh_w2_7.html
営業時間: 9:00~23:00(L.O. FOOD 22:20、その他 22:40)
電話番号: 03-3443-3385