2013/09/01

北埔へ(台湾)

台湾には客家の人たちが固まって住んでいるところがいくつかある。そこでは独特の文化が備わっていたりする。が、個人的には台湾にいる客家のひとたちは、食べものと言葉は客家語だったりしても、すでに広義的な台湾化をしてしまっているので、すごい特徴があるという感じはしない。広東省あたりの客家だと目に見えて違う独特の文化が残っているというのはわかるのだろう。それでも、客家の人たちが集まっている場所というのは、前から興味があったので行ってみることにした。

新竹県は客家の人たちが多く住んでいる地域のうちの1つである。他にも南部のほうにも客家の人たちが集まって住んでいる場所があるが、そちらにいくのは遠いので諦めた。南部のほうにある町に行くのは遠いが、実はこれまで新竹の客家集落にいくのもすごい交通の便が悪いところで有名だった。だいたい客家の人たちは真面目なのに虐げられていたために交通の便が悪いところに住むことが多かったためなのだが、台湾高速鉄道が出来たことによって、新竹の客家集落にいくのはとても便利になった。トンネルが出来たことで、東部の行きにくかった炭酸温泉地の蘇奥や礁渓あたりがバスで1時間くらいでいけるようになったのと同じ感覚である。

新竹県の客家集落は、一番有名なのが北埔というところ。それから新竹から東部の山岳地帯方面にある路線の内湾線沿線は、まさしく客家の集落の宝庫。この内湾線自体がとても面倒くさく、本数が少ないうえに、新竹から乗り換えをするのも面倒くさいために時間が少ない観光客にとってはなかなかいけない場所だった。

ところが、台湾高速鉄道の高鉄新竹駅から北埔魔ではバスで直行可能。こんな便利なものはない。だいたい高鉄新竹駅は台北から30分くらいしかかからない。台鉄から新竹にいくのは自強号でも1時間は掛かる。そう考えると、これだけでも時間が早くて便利だ。
高鉄新竹駅から北埔にいくためのバスは、駅前ロータリのバス停のうち、6番バス停から乗ればいい。バスも実は30分に1本の割合で出発している。週末になると実はもっとバスの頻度の多くなり、台北あたりに住んでいる人たちでも気軽に日帰り旅行として北埔にいけるようになったのはかなり大きいと思う。バス料金は、車内に乗り込むときに支払う。ところが、客家集落あたりを日帰り旅行する人たちのために、1日バス乗り降り自由券というのも売られている。このときの料金は、1枚100元。新竹駅から北埔までの片道だけでも50元以上するので、単純に往復するだけでもお得といえるだろうと思う。バスは高鉄新竹駅を出発したら、次は台鉄・内湾線の竹東駅に止まり、そのあとは屋外動物園になっている緑世界生態牧場(グリーンワールド生態牧場)に止まり、最後に北埔に止まる。しかしバスはそれよりも奥のほうまで行くのだが、たぶんそこまで行く人はほとんど居ないだろう。特に途中のバス停である竹東駅にも止まるので、そこから内湾線に乗って、終着駅のド田舎村まで電車に乗っていくというのもありだろうとは思う。高鉄新竹駅から北埔までは、ちょうど40分の乗車。バスはほぼ定刻どおりに行きも帰りもやってくるため、時間にあわせて行動をとるのがいいだろうと思う。例えば、道路事情により途中のバス停に早く着いた場合、そのバス停でしばらく時間調整をするということもするので、時間通りにバス停にいったのに、もうバスが出発したあとだったーということはまずない。
今回は、高鉄台北駅を8:38発の列車に乗って、高鉄新竹に9:06着。そのあとバスが9:22発だったので、列車の中では行けなかったトイレにダッシュで行き、バス停にはたくさんの人たちが待っているんだろうから早くいかないとバスは立ちんぼになるのかもしれないーと思ったのだが、6番バス停のところには誰も待っていなかった。さすがに夏休み期間だとはいえ、平日の朝っぱらから、北埔に行くような人はいないのだろうか?それくらい拍子抜けた感じだった。しかし、バス停には日差しから隠れる場所はないので、炎天下だった場合には、バスを待っている間はかなり辛いものを感じることだろう。だったら、バスは時間通りに出発するので、早く駅に到着したのであれば、ぎりぎりまで冷房の効いた駅構内に居るのもいいだろう。
バス自体は、観光バスのような長いタイプで、椅子もゆったりとしている。だから、気軽な気分で40分のバスの旅を過ごしたらいいだろう。休日にはバスも満員になるようなのだが、いくなら平日にいくのがお勧めだ。あとはバスの時刻表は事前に調べていたほうがいいだろう。それにあわせて行動をとったほうがいい。

台湾高速鉄道
URL : http://www5.thsrc.com.tw/jp/

台湾好行・新竹獅山線
URL : http://www.taiwantrip.com.tw/Besttour/Info/?id=4

バス時刻表
URL : http://www.trimt-tripbus.com.tw/bus02help.aspx

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